宇宙を独走するスペースXの秘密 2年後に火星へ?何を狙うのか…【報道1930】
とにかくこの二人のメタンを使った低コストロケットが世界の主流になるという。因みにアマゾンの宇宙ビジネスはエンジン開発に特化し、ロケット製造も打ち上げもしない。 ■「お金を出せば(宇宙に)行ける時代がくる? …大反対です」 アメリカでは政府が出資する月面着陸プロジェクト『アルテミス計画』が始まっている。 2025年 有人宇宙船、月周回 2026年 女性宇宙飛行士、月面着陸 2028年 日本人宇宙飛行士、月面着陸 1970年代に月面着陸を果たしたアメリカがなぜ今また月なのか…。 中国でも今年月の裏側の土を採取し世界で初めて持ち帰った。また2030年までに宇宙飛行士の月面着陸を計画している。 中国に関しては月の資源の獲得を目論んでいると小原凡司氏は言う。 笹川平和財団 小原凡司 上席フェロー 「中国は地球上の資源がほぼアメリカに抑えられていることに不満がある。宇宙の資源は静止衛星のポジション含め早いもの勝ち…。後発組の中国は月の資源は先に抑えたいと思っている…」 また重力が弱い月からはロケットが打ち上げやすいため、将来的には月を中継基地にして火星などに物資を送ることも視野に入れているという。 さらに月の南極付近には水があるといわれているので、基地の建設も考えられるという。 笹川平和財団 小原凡司 上席フェロー 「月に基地を作る場合は、3Dプリンターを持って行って月の資源を使って基地を作る。発電にはヘリウムストリームのようなものがあって核融合させて電気を作る…。発電は月でしてそれをハイパーマイクロウェーブで地球に送る…」 話はSFチックに展開するが、イーロン・マスク氏は2年後には火星に有人飛行すると公言する。彼が言うと妄言には聞こえない…。 大同大学 澤岡昭 名誉学長 「今、月が注目されているのは水なんです。もし水があれば電気分解して酸素と水素ができる。酸素があれば生活できる。水素があれば燃料になる。火星に行くのにも使える。アポロ計画の時は水は発見できなかった。それがこの頃色々調べるとどうもあるらしいと…。その水がどこにあるか…。国際条約ではどの国も月を領有できないんですが、アメリカがとんでもない解釈をしまして、国としてはやらないが民間がやるのはご自由に…って」