トランプ氏、国民に結束訴え 暗殺未遂事件後初の演説
【ミルウォーキー共同】11月の米大統領選に向けて中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党大会は18日、最終日を迎え、トランプ前大統領(78)が党候補の指名受諾演説をした。米国の政治分断が深まる中で起きた13日の暗殺未遂事件後、初の演説となり「米社会の不和と分断を修復しなければならない」と表明した。「米国の半分ではなく、米国全体のために出馬している」と強調し、国民に党派を超えて結束するよう訴えた。 トランプ氏は暗殺未遂事件で「国を一つにするチャンスを与えられた」と考え、バイデン氏を厳しく攻撃する内容から抑制的なトーンに演説を変更した。暗殺未遂事件を受けて、大統領返り咲きへ「かつてないほど決意を固めている」と述べた。副大統領候補のバンス上院議員(39)と共に選挙で勝利し、米国第一主義の政権を改めて率いると表明した。 演説でトランプ氏は「米国は衰退している」と述べ、バイデン政権の政策を批判した。軍事力増強を通じた「力による平和」も強調。政権を奪還すれば「米国は再び尊敬を集める」と訴えた。