「『2024に金とったら超せるな』とずっと思ってた」小学4年生から描いていた車いすテニス小田凱人が夢をかなえた金メダル
◇パリパラリンピック2024 車いすテニス男子シングルス決勝(日本時間7日、ローランギャロス) 【画像】車いすテニス・男子シングルス金メダルの小田凱人選手 車いすテニスの小田凱人選手がシングルスで世界ランク1位のアルフィー・ヒューエット選手(イギリス)と対戦し、激闘の末逆転勝利、金メダルを獲得しました。 「自分が夢見た舞台が全てそろった試合だった」と振り返った小田選手。決勝で戦ったヒューエット選手は小田選手にとって特別な選手。「ちょうど(2016年の)リオのちょっと前にテニス始めたが、アルフィーが決勝行ってて銀メダル取ったのが確か18歳。自分が小学4年生の時に『2024に金とったら超せるな』とずっと思ってた。夢を見てきてよかった」と小田少年の長年の夢をしっかりかなえ、金を勝ち取りました。 決勝では最終セットでヒューエット選手がゲームカウント3-5で迎えた第9ゲームにチャンピオンシップポイントを握りましたが、小田選手が阻止。勢いそのまま4ゲームを連取し、パリの地でパラリンピックの王者となりました。 「終盤は彼のペースでアルフィーの応援があってそれに対抗する感じで日本の皆さんが応援してくれていた。どっかのタイミングで自分の味方につけたいと思っていた。それでもチャンスが巡ってこなくてマッチポイントがきて相手がミスってここしかない。そこからはテニス楽しかった、いけるってなったあの瞬間はテニスやってて楽しかった」と素直な気持ちを語ります。 表彰式では涙を浮かべ「表彰式の時にはエンドロールみたいな感じで幕が閉じた」と話す小田選手。しかし「こっからはアルフィーまだ強いし、戦いますし、ライバルたちとの戦いと車いすテニスが一気に東京でギアがあがってパリでガッと行ったと思うし、僕だけでなく女子の上地選手とかの影響もあってベストの結果が出せた」と次の車いすテニスの幕開けを感じさせる言葉を残しました。
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