【スピードスケート】高木美帆が1000mもV7 唯一の1分14秒台で圧勝 11月W杯へ意欲
◇全日本スピードスケート距離別選手権大会(22日、長野市エムウェーブ) スピードスケートの今季開幕戦で、高木美帆選手が女子1000メートルに出場し、7連覇を達成しました。 【画像】1500mでも8連覇を達成した高木美帆選手 高木選手は、前半の200メートルを全体の3位で駆け抜けると、得意の後半とバックストレートでもしっかりと歩幅と速度をつける圧巻の滑りを見せました。記録は1分14秒59と出場選手中ただひとりの1分14秒台。同じヨハン・デビットコーチのもとで切磋琢磨する2位の佐藤綾乃選手と1秒8差をつけました。 大会初日の女子1500メートルでも8連覇を達成していた高木選手。これで出場全2種目で優勝し2冠となりました。 この距離での自己ベストは、日本記録でもある1分11秒71。ゴール後、少し首をかしげて苦笑いした高木選手は、レースを振り返って「タイムでいうと、開幕戦でももう少し出したいという気持ちがあるので、そこまで持ってこれなかったという点では悔しさも残る1000mだった」と厳しく自己評価。 また、調整のため棄権した前日の500メートル、3000メートルについては「体の状態は何か特にアクシデント、ケガや故障があったというわけではないが、先も見据えた時に、2日目の2種目をスキップする決断をした」と話しました。 今季から新しい所属先で26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指している高木選手は、「私の中で新しいチャレンジの中での今シーズン初めての1000mだったので、色んなことを吸収していきたいという気持ちで挑んだ」と開幕戦を振り返り、「ここからが私にとって本格的な戦いになると思うし、次は帯広でのワールドカップになるのでそこでもっと前に進んでいる自分を見せられるようにしていきたいなと思う」と11月開幕のW杯へ意欲を見せました。