「誰もその子を教育していないのを悲しく思う」サッカーブラジル代表ヴィニシウス 子どもからの人種差別行為を問題視
サッカースペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス選手が、セビージャ戦で子どもの観客からの人種差別行為があったことを、自身のインスタグラムで明かしました。 【画像】試合での人種差別の実態についてインスタでつづったヴィニシウス選手 スペインのスポーツ紙マルカは、日本時間22日に敵地で行われたセビージャ戦で、ヴィニシウス選手が相手選手ともみ合いになった際に、スタンドで猿のまねをする人種差別的なジェスチャーを行ったとする男性サポーターの写真を掲載しました。 セビージャ側はこの試合で、男性サポーターが「人種差別的かつ外国人嫌悪的な行為」を行ったとしてスタジアムから追放する措置をとったということです。 ヴィニシウス選手は、自身のインスタグラムで、「スペインサッカー界で起きた、また一つの悲しいエピソードへの罰とセビージャの迅速な対応をたたえたいです」とセビージャの対応への感謝を伝えました。 一方、「残念ながら、今週土曜日の試合でまた別の人種差別的な行為がおさめられたビデオを私は見ました。それは子どもによるものでした」と報告しました。 マルカ紙が引用している動画には、スタンド席からヴィニシウス選手に向かって、猿のまねをしているとみられる少女の姿が写っています。 ヴィニシウス選手は「誰もその子を教育していないのを悲しく思います。私はこのような行動とは違う振る舞いをする市民を育てるように、ブラジルの教育に多大な投資をしています」と記しました。 さらに「スペイン当局が彼らの役割を果たし、きちんと法律を改正することを願います。このような人たちは犯罪者として罰せられるべきです」と人種差別行為を厳しく非難しました。 また、こうした行為が19回目であり、そのカウントは今も続いていると主張し、「それが2030年のワールドカップの準備に向けた最高の第一歩となるでしょう。私もそのために協力を惜しみません」と、スペインで行われるW杯に向けてのメッセージを発信しています。