涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>
昨夏、甲子園デビューした192センチの大型右腕・清水 大暉投手(前橋商=3年)が順調に成長している。 【一覧】清水 大暉(前橋商) 春季群馬県大会の投球成績 2年生の時は140キロ台後半の速球で捻じ伏せる投球スタイル。夏の群馬大会で8回10奪三振、1失点の好投で甲子園出場に貢献した。しかし甲子園では2/3回で自責点1と思うような投球ができなかった。試合後では涙を流しながら、エースとして甲子園に戻ることを誓っていた。 先発として登板した2年秋は県大会ベスト4に終わり、選抜を逃したが、最終学年になってレベルアップしている。 とにかく目一杯ではなく、長いイニングを投げることを重視して、140キロ台前半の速球を両サイドに投げ分けながら、120キロ台前半のスライダー、130キロ台前半のスプリット、100キロ台のカーブを投げ分けるスタイルへ変更した。特に自信があるのはスプリット。良い時は打者の手元に沈んでゴロに打たせて取る。リリーフで登板する時は全力で投げ、140キロ台後半の速球はボリュームがある。 変化球の精度、コントロールは以前よりもレベルアップしたが、大事なときはストレートで抑えることを大事にしている。 本人は「150キロを出すことよりも、良い回転のストレートを全球投げられるほうが打たれる確率は減る」と表示は気にしていない。 春季群馬県大会では先発、リリーフで19回を投げて、22奪三振、自責点1の好投だった。清水の良いところはばらつきはありながらも追い込んだら、速球、変化球ともに精度の高いボールを投げられるところ。実戦力は大きく高まった。 関東大会では150キロ右腕・昆野 太晴投手擁する白鷗大足利と対戦。ドラフト候補同士の投げ合いが注目されるが、本人は「同世代のことはあまり気にしていない。チームの勝利のために自分の投球をしっかりとできる調整をします」と意気込んだ。 ドラフト候補としてみると順調に成長しているように感じる。破壊力のあるストレートだけではなく、決め球の変化球も出てきた。大型右腕を指名して投手陣のスケールを大きくしたい球団にとってはおすすめの投手といえるだろう。関東大会の快投を期待したい。