2500万円相当の覚醒剤の成分を染み込ませたウェットティッシュを営利目的で輸入したとして、マレーシア国籍の男が逮捕されました。 　覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕・送検されたのは、マレーシア国籍のアフマッド・アズメール・ビン・アズマン容疑者（34）です。 　警察によりますと、アフマッド・アズメール容疑者は11月11日、営利目的で、覚醒剤を染み込ませたウェットティッシュをクアラルンプール国際空港から中部空港に輸入したなどの疑いが持たれています。 　ウェットティッシュはスーツケースとリュックサックの中に計25袋が入っていて、このうちの1袋には約2500万円相当の覚醒剤の成分が溶け込んでいたということです。 　調べに対し、アフマッド・アズメール容疑者は「覚醒剤が入っているとは知らなかった」と容疑を否認するとともに、「出発する時に知らない人からスーツケースを運ぶよう依頼された」とも供述していて、警察は「運び屋」として使われたとみて調べています。 　また、営利目的で約830万円相当の乾燥大麻をベトナムから国際郵便で輸入したとして、ベトナム国籍のホアン・スアン・ズエット容疑者（32）が大麻取締法違反などの疑いで逮捕・送検されました。警察は認否を明らかにしていません。 　乾燥大麻は、段ボールの中に乾燥タケノコや調味料で隠すように梱包され、宛先がズエット容疑者の住む刈谷市内のアパートになっていたということです。 　警察は、ズエット容疑者が密輸・密売組織の荷受け役とみて実態解明を進めています。