ディスカウント店「トライアル」 浜松にオープン 九州拠点、静岡県内初 24時間“スマートストア”「レジ待ちなく便利」
九州を拠点にディスカウント店を展開するトライアルホールディングス傘下のトライアルカンパニー(福岡市)は27日、浜松市中央区若林町に「スーパーセンタートライアル浜松若林店」をオープンした。静岡県内初出店。セルフレジ機能付き買い物カートなどを導入した「スマートストア」という店舗形態で24時間営業する。 売り場面積は約3640平方メートル。JR東海浜松工場の南西に位置するパチンコ店跡に出店し、食品や衣料品を含む生活必需品など約4万1千点をそろえた。 人工知能(AI)技術などを活用して効率的な運営をするのが特徴。通常の買い物カートとは別に80台を導入したセルフレジ機能付き買い物カートは、タブレット端末とバーコードリーダーを搭載し、専用プリペイドカードを使うとゲートを通過してキャッシュレス決済ができる。来店客の購買履歴などを基におすすめ商品を提案する機能もある。トライアルでは約4分の1の来店客が利用し、このうち半数程度は50代以上という。 各売り場には店内の音声と連動して、できたての総菜の販売などを伝えるサイネージ(電子看板)を19台備えた。 店舗運営を担うトライアルストアーズの中垣庄二静岡エリアマネジャーは「利便性の高い運営を通じ、いち早く地域の支持を得たい」と話した。同店を皮切りに、県内への出店を前向きに検討していくという。 初日は午前8時半の開店を前に約500人が並んだ。特別価格の生鮮食品や、トライアルで年間1千万食を販売するという「三元豚のロースかつ重」(税込み299円)などが人気を集めた。 セルフレジ機能付き買い物カートを初めて利用したという同市中央区の女性会社員(30)は「初日で混雑すると思っていたがレジ待ち時間がほとんどなくて便利。品ぞろえも豊富で24時間営業なのもうれしい」と話した。 トライアルは浜松若林店を含めて36道府県に333店を展開している。
静岡新聞社