クビアカツヤカミキリ、桑名と四日市で確認 三重県が情報提供呼びかけ
三重県は25日、サクラなどの樹木を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の寄生が5年ぶりに県内で確認されたと発表した。発見した場合は県に知らせるよう呼びかけている。 県によると、桑名市職員が先月中旬、クビアカツヤカミキリの幼虫が排出する「フラス」を市内の街路樹で発見。同月下旬には、四日市市の南部丘陵公園でもサクラの木にフラスが見つかった。 見つかったフラスの形状などから、国の研究機関による鑑定を経てクビアカツヤカミキリのフラスと断定した。県はフラスが見つかった樹木に薬剤を注入するなどの対策を検討している。 クビアカツヤカミキリは特定外来生物で、無許可での運搬や飼育は禁止されている。幼虫はサクラやモモ、ウメといったバラ科の樹木を食い荒らし、フンと木くずが混じったフラスを排出する。 国内では平成24年に初めて確認された。県内で初めて確認されたのは、令和元年6月。当時は木曽岬町内の桜並木で成虫が見つかったが、以降は確認されていなかったという。 県は早期の対策で被害の拡大を防ごうと、情報提供を呼びかけている。ホームページのフォームから連絡する。みどり共生推進課=電話=059(224)2578=でも受け付ける。