【MLB】後のないヤンキースが2ケタ得点で快勝 下位打線が7打点と躍動 ドジャース・大谷翔平は1安打
ワールドシリーズ第4戦【ドジャース4-11ヤンキース】@ヤンキー・スタジアム
日本時間10月30日、ドジャースの3連勝で迎えたワールドシリーズ第4戦がヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアムで行われ、後のないヤンキースが意地を見せて11対4で勝利。シリーズ1勝3敗として一矢を報いた。ヤンキース3番手のクレイ・ホームズに白星が記録され、ドジャース2番手のダニエル・ハドソンはまさかの4失点で黒星を喫している。 【動画】アンソニー・ボルピーの満塁弾でヤンキースが逆転 負ければ敗退が決まってしまうヤンキースは、この窮地に打線が躍動した。1回表にフレディ・フリーマンの史上初となるワールドシリーズ6試合連続アーチで2点の先制を許したものの、2回裏に内野ゴロ間の得点で1点を返すと、3回裏二死満塁のチャンスでアンソニー・ボルピーがグランドスラムを放ち、5対2と逆転に成功。今ポストシーズン安定感抜群だったドジャースのブルペンゲームを見事に打ち崩した。 一方3連勝で勢いに乗っているドジャース打線も反撃に出る。5回表、先頭ウィル・スミスのソロホームランで1点を返すと、なおも四球と安打で無死1・2塁のチャンスを作った。しかしこの場面はヤンキース2番手のティム・ヒルがムーキー・ベッツ、フリーマンの上位打線を二者連続で内野ゴロに打ち取ると、3番手のホームズが4番テオスカー・ヘルナンデスを打ち取って、同点までは許さなかった。 最大のピンチを最少失点で切り抜けたヤンキースは、6回裏にオースティン・ウェルズのソロアーチが飛び出して6対4とリードを広げると、8回裏には1番グレイバー・トーレスの3ランなどで5得点と終盤にも打線が躍動。7番から9番の3人で7打点をマークし、トーレスの3ランを呼び込むなど下位打線が特に機能し、不調の主砲アーロン・ジャッジにもワールドシリーズ初打点となるタイムリーが生まれるなど最高の形で試合を締めくくり、エース右腕ゲリット・コールが控える第5戦に望みを繋いだ。 一方敗れたドジャースも主力リリーフ陣は温存するなどダメージは最小限に抑えており、第5戦以降も万全の状態で臨めそう。打線も新記録達成のフリーマンを中心に得点力を維持しており、先発陣も消耗は少なくまだまだ余裕のある状況。一矢報いたものの依然窮地に立つヤンキースがさらなる反撃を見せるのか、それともドジャースがこのままチャンピオンリングを手にするのか、第5戦以降も目が離せない戦いとなりそうだ。 なお、「1番・DH」でスタメン出場したドジャースの大谷翔平は、ショートフライ、センターフライ、センター前ヒット、空振り三振で4打数1安打。左肩負傷後初の安打をマークしたものの、一打同点のチャンスで迎えた7回表一死2塁の場面で三振に倒れるなど、プレーオフの戦いで何度も発揮された勝負強さを見せることはできなかった。今ポストシーズンの成績は打率.246、3本塁打、10打点、OPS.815となっている。