体育・運動発展部の準備チーム設立 パリ五輪出場選手らを諮問委員に招聘/台湾
(台北中央社)行政院(内閣)は15日、教育部(教育省)体育署を格上げし、体育・運動発展部(スポーツ発展省)を発足させるための準備チームを設立した。9月に立ち上げる諮問チームにはパリ五輪に出場した重量挙げ女子の郭婞淳さんやバドミントン男子の李洋さん、卓球男子の荘智淵さんらを諮問委員として招いたとした。 体育・運動発展部を巡っては、行政院の史哲(してつ)政務委員(無任所大臣)が14日、来年中に発足させる意向を示した。教育部の当初の計画では、2026年元日に発足させる予定だったとしながらも、卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)が13日、準備を加速させるべきだとの認識を示したと説明している。 卓院長は15日、パリ五輪で台湾勢は金メダル2個、銅メダル5個と過去2番目の好成績を残したと強調。選手らは世界最高峰のスポーツの殿堂で人々の心を一つにして台湾の自信を示したとし、逆境にくじけず、軽々しく諦めない精神に感動したと語り、体育・運動発展部を設立し、スポーツで台湾を強くすると意欲を示した。 体育署は、国際的なスポーツ外交を促進し、スポーツで台湾の影響力を強化するとした。 体育・運動発展部の発足に合わせて行政法人国家運動産業発展センターが設立される予定。従来の枠組みから脱却し、スポーツ産業との結合や指導、投資、技術移転を図るとの方針を掲げている。 (游凱翔/編集:齊藤啓介)