【高校サッカー全力新聞】茨城・明秀日立「夏冬2冠目指す最強挑戦者」
豊かな自然と穏やかな気候に恵まれた「美しい自然を満喫できるまち」茨城・日立市。水戸黄門・徳川光圀が日立地方を訪れ、海から昇る朝日の美しさに「日の立ち昇るところ領内一」と称えたという事が「日立市」の由来と言われています。 その日立市に学校を構えるのが、12月28日に開幕する第102回全国高校サッカー選手権大会に茨城代表として出場する明秀日立。全国の初戦は、12月29日の1回戦、徳島市立と対戦します。
■県勢44年ぶりの快挙 インターハイで初の日本一
今年8月に北海道で行われたインターハイで明秀日立が悲願の初優勝。それは、茨城県勢としても44年ぶりとなる快挙でした。 静岡学園や青森山田など全国の強豪を次々と破り、決勝では神奈川の桐光学園をPK戦の末に下して初の日本一。萬場努監督は「チャレンジャーとして臨んだ大会でしたが、本当に成長出来るいい機会でした。青森山田の強さとか、静岡学園の上手さとかを体感したがゆえに、もっと貪欲に成長しなきゃいけないと思えたのが、一番の財産になったと思っています」と振り返りました。
■チームを支える「3つの柱」
その明秀日立を支えるのが、大黒柱・司令塔・エースの“3つの柱”です。 萬場努監督も「選手たちにも3つの柱が大事だと言っています。この3選手が活躍することがチームの大原則かなと思っています」と話します。 チームの「大黒柱」となるのは、山本凌選手(3年)。高さと強さを備えるセンターバックは、ゲームキャプテンとして高い統率力でチームを支えています。 中盤を司る「司令塔」はボランチの吉田裕哉選手(3年)。多彩なパスとハードワークで攻守にわたって要になる存在で、萬場監督も「活躍して当たり前」と期待を寄せる選手です。 そして「エース」は石橋鞘選手(3年)。ドリブルで局面を打開できる選手で、茨城決勝でも貴重な追加点を決めるなど、「大事な試合で得点を決めてくれる」と萬場監督も信頼を寄せています。
■「夏冬2冠めざす最強挑戦者」明秀日立
29日の全国大会初戦へ向けて、山本凌選手(3年)は「自分たちのスローガンは“挑戦”です。チャレンジャーとして夏冬2冠をめざせる挑戦権を持っているのは自分たちだけなので、冬の選手権でも日本一になれるように、初戦に向けて成長していけたらと思います」と意気込みを語りました。 夏冬2冠となれば、史上6校目の偉業達成。ハイプレスとフィジカル、テクニックも併せ持つ、高い総合力とチームを支える“3つの柱”の活躍で再び日本一へ。「最強挑戦者」明秀日立に注目です。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)