【ウインターカップ速報】福岡大附大濠3年ぶり4回目の日本一、快進撃を見せた鳥取城北を圧倒[高校バスケ]
昨年の悔しさを晴らして頂点に
12月29日、「SoftBank ウインターカップ2024令和6年度 第77回全国高等学校選手権大会」男子決勝で、U18日清食品トップリーグ覇者で昨年準優勝の福岡大附大濠(福岡①)とインターハイベスト8の鳥取城北(鳥取①)が対戦。10点リードで迎えた3Q、福岡大附大濠は21-9として点差を広げると77-57で逃げ切り。3年ぶり4回目の優勝を決めた。 【表】ウインターカップ2024男子トーナメントをチェック 2年連続13回目の決勝進出となった福岡大附大濠は今大会、初戦となる2回戦で昨年のインターハイ王者、日本航空(山梨①)を88-64で下すと、3回戦では前橋育英(群馬)に89-41、準々決勝では八王子学園八王子(東京①)に79-67、準決勝ではインターハイ王者の東山(京都①)に84-58で勝利しての勝ち上がり。一方、鳥取城北は1回戦で黒沢尻工(岩手)に87-47、2回戦で國學院大久我山(東京②)に84-65、3回戦で京都精華学園(京都③)に85-69、準々決勝で延岡学園(宮崎)に85-45、準決勝で福岡第一(福岡②)に81-58で下して初の決勝進出を果たした。 いいスタートを切ったのは福岡大附大濠。No.10榎木璃旺が右ショートコーナーでプルアップジャンパーを沈めると、ターンオーバーを引き出してNo.13湧川裕斗のフリースロー、3ポイントプレー、No.8渡邉伶音のポストプレーと続けて開始2分半で8-0とした。対する鳥取城北は残り7分12秒、No.11豊村豪仁の3Pシュートでチーム初得点。さらにNo.28ハロルド・アズカがフェイドアウェイ・シュートを成功。連続して決めた。リバウンド争いで優位に立つ福岡大附大濠がペースを握ったが、鳥取城北も合わせのプレーでNo.14新美鯉星が得点、アーリーオフェンスからNo.4蓑原歩が3Pシュートを射抜くなど徐々に本来のバスケを見せ始めた。そして、No.11豊村、No.28アズカの得点で1点差に。福岡大附大濠の18-17で1Qを終えた。 2Qに入っても点の取り合いが続いたが、残り5分52秒、No.8新谷勇晴がユーロステップからレイアップを成功。No.14髙田将吾のファウルがコールされて3ポイントプレーとなり、鳥取城北が28-26と初めてリードを奪った。ここで鳥取城北はターンオーバーを引き出し速攻に繋げ、畳み掛けようとしたが、福岡大附大濠はNo.4勝又絆のレイアップ、No.10榎木の3Pシュートとゾーンディフェンスを難なく攻めた。その後、鳥取城北8新谷が技ありのロング2Pを射抜いたが、福岡大附大濠はNo.13湧川が3Pシュートを連発。さらにNo.14髙田がスティールから速攻を決めて7点差に。さらに終了間際、No.8渡邉の3Pシュートが決まり、44-34としてハーフタイムを迎えた。前半、福岡大附大濠は2Pシュート55.6%(10/18)と高確率で決め、3Pシュートも5本(/15)成功。リバウンドは21-16と上回った。鳥取城北も2Pシュートを51. 7%(15/29)と高確率で決めたが、3Pシュートは1/6だった。 3Q初得点は福岡大附大濠。No.8渡邉がトップから3Pシュートを沈めた。鳥取城北はNo.11豊村がすぐに3Pシュートを決め返すが、福岡大附大濠はNo.8渡邉が好ブロックを見せると、さらに2本の3Pシュートを沈めるなどで、残り5分で60-38と22点差に。 流れを断ち切りたい鳥取城北は終盤、No.8新谷が3Pシュート、2Pシュートを沈めたが3Qは9得点。逆に21得点をあげた福岡大附大濠が65-43として3Qを終えた。 巻き返したい鳥取城北は4Q、#28アズカの3ポイントプレーで初得点を奪うと、#11豊村、#8新谷も続いて開始2分で17点差とした。しかし、福岡大附大濠は#13湧川のフリースローで連続失点を止めると、ベンチから出場の1年生ガード#12櫻井照大も得点につなぎ、残り6分半で71-50と点差を戻した。 鳥取城北はトランジションから速い展開を作ろうとするが、福岡大附大濠はファウルを効果的に使って流れを止める。中盤、タイムアウトを取った鳥取城北は河上貴博コーチが「1点でも取り返そう。最後までやり切ろう!」とチームを鼓舞。選手たちはしっかり守って速い展開で攻めるというバスケを表現しようと試みるとNo.8新谷が3Pシュートを射抜くとNo.9田中碧月、No.4蓑原がフリースローで得点した。 一方、福岡大附大濠はショットクロックをしっかり使ってオフェンス。No.13湧川がドライブから技ありのシュートを決めると、残り1分18秒から3年生ラインナップにして、そのまま逃げ切り。3年ぶり4回目の優勝を決めた。 福岡大附大濠は#13湧川が3Pシュート4本を沈めて両チームトップの32得点。#8渡邉は16得点、14リバウンドのダブルダブル、#14髙田が16得点。また2得点ながら、チームキャプテンの#7見竹もベンチから出場し、ディフェンスで大きく貢献してみせた。一方、鳥取城北は#8新谷が16得点、#28アズカが12得点(19リバウンド)、#13豊村が16得点とチームを引っ張った。2Pシュートは福岡大附大濠が16/40で鳥取城北が19/49だったが、3Pシュートは福岡大附大濠が10/29と鳥取城北(3/19)を上回った。