「ドラ1」の根尾昂や中村奨成に他球団からシビアな評価 「現役ドラフトでも欲しいと思わない」
今年で3回目となる現役ドラフトが12月9日に開催された。過去の現役ドラフトでは、細川成也(中日)、大竹耕太郎(阪神)、水谷瞬(日本ハム)など前の所属球団で伸び悩んでいた選手たちが環境を変えることでブレークした。今回は「獲得選手の傾向に変化が見られた」とスポーツ紙デスクが指摘する。 【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら 「1軍である程度実績がある選手が指名されたケースが多かった。阪神が巨人から獲得した畠世周、オリックスが西武から獲得した本田圭佑を含めてリリーバーが多いのも特徴です。全体的に手堅い印象を受けました」 また、ドラフト1位で指名されて入団した3選手の移籍も決まった。広島に1位指名されセットアッパーとして活躍していた矢崎拓也がヤクルトへ、DeNAの右腕・上茶谷大河はソフトバンクへ、ロッテの平沢大河は西武へ移籍することになった。 「ドラ1」の放出が珍しくなくなった中、メディアの間で、「現役ドラフトの有力候補になるのでは」とささやかれていた「ドラ1」がいた。根尾昂(中日)と中村奨成(広島)だ。共に高校時代に世代のトップランナーとして高評価を受け、ドラフト1位で複数球団から指名を受けたがプロ入り後は伸び悩んでいる。今回の現役ドラフトでは名前が挙がらなかったが、他球団の評価が気になるところだ。 在京球団の編成担当は「現役ドラフトは非公開で、対象選手のリストを含めて秘密情報となっているので具体的な内容は答えられない」と前置きした上でこう続ける。 「他の選手にも言えることですが、根尾、中村奨成についても、1軍、ファームでの動きをスコアラーと情報交換しています。高校時代から見てきた選手ですし、能力は間違いなく高い。ただ欲しい選手かというと判断が難しいですね。根尾は起用するならリリーバーになりますが、1軍での実績が弱い。野手で獲得することは考えていないですね。中村は打撃センスが魅力的ですが、細川ほどのインパクトはない。守備位置の問題がありますし、ウチの若手と比べた時に獲得の優先順位が下がってしまう」