次の“台風の卵”に?日本の南海上で「新たな熱帯低気圧」発生 台風20号となって北上か 衆院選投開票日に日本列島へ接近の可能性も 気象庁&欧米の海外予報機関 進路予想比較【30日までの雨・風シミュレーション】
■日本の南海上で熱帯低気圧が発生 発達すれば台風20号に 日本列島は真夏日から一転、北海道付近では冬型の気圧配置となり初雪の便りも届いていますが、日本の南の海上に目を向けると、フィリピンの東海上からマリアナ諸島にかけての海域には雲がまとまっているエリアがあります。 【画像で詳しく確認】次の台風20号か 衆院選投開票日に日本列島に接近?気象庁&欧米の進路予想比較【30日までの雨・風シミュレーション】 この雲のまとまりについて気象庁は、日曜の午前9時発表の天気図で熱帯低気圧と解析しています。この熱帯低気圧がさらに発達して中心付近の最大風速が17.2m/sを超えると台風となります。もし台風となれば台風20号となります。 現在、日本列島の沿岸付近の海水温は9月までに比べると下がってはきましたが、日本の南の海上ではまだ広く30℃前後のピンク色のエリアが広がっています。台風周辺の風の状況が条件がよければ台風まで発達できそうな場となっています。 では台風となる予想はあるのでしょうか。また日本列島に接近の可能性はあるのでしょうか。気象庁や欧米の予想を比較しながら見ていきましょう。 ■衆院選の投開票日に日本列島に接近も?気象庁のアンサンブル予報 気象庁(JMA) 気象庁が週間天気などの予報に用いる資料の一つ、アンサンブル予報の結果です。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて確率的に予想するものです。 10月27日(日)21時の予想図について51メンバーの結果をみると、日本列島付近に熱帯低気圧または台風となったモノが北上してる結果が多くなっていることがわかります。中には直撃しているものも見えます。 また日本の南にあるケースでも、日本列島付近に秋雨前線がかかって降水が予想されている結果も複数みられます。 気象庁の別の計算モデルの結果では、九州の西の海上を北上する予想もあります。 【画像を確認】秋雨前線の影響や台風接近も 30日までの雨・風シミュレーション ■海外予報モデル 日本列島への北上を示唆する予想結果も この熱帯低気圧が発達して台風となり、日本列島に接近する可能性を予想しているのは気象庁だけではありません。ヨーロッパモデルのアンサンブル予報でも、気象庁に比べると接近のタイミングがやや遅くなっていますが、本州付近へ接近する可能性を示すデータもあります。ではアメリカとヨーロッパの予報を見ていきます。