次の“台風の卵”に?日本の南海上で「新たな熱帯低気圧」発生 台風20号となって北上か 衆院選投開票日に日本列島へ接近の可能性も 気象庁&欧米の海外予報機関 進路予想比較【30日までの雨・風シミュレーション】
アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC) アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 20日15時の時点で、気象庁が熱帯低気圧の発生を予想しているのと同じ海域で「96W」として赤色の丸で囲まれています。JTWCでは定めた基準以上に発達する雲のまとまりができると、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けして情報を発表します。赤色になると24時間以内に定めた基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性が高いことを示しています。 LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み アメリカ海洋大気庁(NOAA) アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報結果です。気象庁の予想とは異なり、「96W」は北上ではなく西へと進むと予想していて、フィリピンを通って南シナ海へと進む結果が多くなっています。 10月27日(日)21時のアンサンブル予報結果をみると、気象庁に比べると北上させるデータは少なくなっています。 【画像を確認】秋雨前線の影響や台風接近も 30日までの雨・風シミュレーション ■ヨーロッパ予想では沖縄周辺や本州を直撃させる予想データも ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF) ヨーロッパ中期予報センターでは、予想時刻までの48時間以内に、風速17m/s以上の熱帯低気圧が300km以内のエリアに入る確率を示した予想データを発表しています。その結果を見てみましょう。 22日の確率をみると、フィリピンの東の海上に、確率が高くなっているエリアが現れます。これが気象庁が予想している熱帯低気圧やアメリカが予想している96Wにあたるとみられます。