関電が金品受領で再び会見(全文8)コンプライアンス上問題だが、違法ではない
本当に約束は守れるとお考えか
福井新聞:すいません、もう1点だけ、関連で質問ですが、関西電力は福井県に対して、中間貯蔵施設を、2020年を念頭に県外立地の場所を選定すると約束しています。今こうして福井県に不信感がある中、さらに関西電力がばたばたしている中で、本当に約束は守れるとお考えでしょうか。 岩根:従来から2020年を念頭に中間貯蔵施設の計画地点をできる限り早く公表させていただきたいと申し上げている気持ちは変わってございません。当然、やはり今回、大きな信頼の失墜がございますので、県外の中間貯蔵施設につきましても、やはり従来考えている以上に非常な困難があるというふうにも思ってございますが、やはり福井県の皆さまの信頼を回復させていただくためにも、2020年を念頭に、できるだけ早い時点で中間貯蔵施設の計画地点を公表すべく、私、先頭に立ちまして最大限、頑張ってまいりたいと思います。本当に申し訳ございません。 司会:よろしいでしょうか。 福井新聞:ありがとうございます。 司会:すいません、その隣の方、後ろ2列目の。申し訳ございません。
そのほかの金品を受け取った人の進退は?
毎日新聞:毎日新聞の杉山といいます。お2人は先ほど辞任をしないという考えを表明されておりますけれども、そのほかの金品を受け取った人は進退などについて何か言ってることはあるんでしょうか。 岩根:これ、報道が出て以来、少しこの、例えば本日のプレスも含めて、あるいはお客さまのお叱り、あるいは各自治体さまからのお叱りにちょっと非常に奔走してございまして、本日時点でまだそのようなことができておりませんが、第三者委員会もありますので、しっかり今回のあれを検証しつつ、そこについても考えてまいりたいというふうに思ってございます。
社外取締役からどのような批判があったのか
毎日新聞:本日午前に臨時取締役会が開かれたと思うんですけれども、この際、社外取締役の方などからどのような声、批判があったのかというのを教えてもらいたいんですが。 岩根:社外取締役の皆さまからも大変厳しいご指摘をいただきました。やはり組織として対応できておらず、個々人の対応に委ね続けてきたことは大問題である。なぜ森山氏との関係を断ち切れなかったのか。他に同じような事例は本当にないのか。徹底した原因究明と再発防止策がないと本当に大変なことになる。それから、やはり対外公表が遅過ぎたということは非常に問題である、違法でないため公表しないという判断はおかしいということもおっしゃっていただいておりまして、個々の判断につきましても、もう一度しっかり検証してまいりたいと思います。 それから、原子力発電所における現場と本店の意思疎通は本当に十分なのか、今後、従業員にどのような説明、メッセージを発信していくのかとのご意見をいただきました。また、第三者委員会について、やっぱり徹底して独立した、中立的な委員の先生を選んで、徹底した調査・検証を行うとともに、再発防止策をしっかり実施していくことが重要というご意見もいただきました。 また、経営責任についてのご質問も頂戴いたしましたが、会長の八木、私とも、今後徹底した調査・検証を行うとともに、再発防止策をしっかり実施していくことで経営責任を果たしてまいりたいという旨、本日お答えしております。 毎日新聞:あと、この報告書では森山氏が金品を渡す意図っていうのは自己顕示欲の表れというような形で位置付けていますけれども、先ほど八木会長は、2011年以降、東日本大震災以降、安全対策工事が増えて、森山さんが会いに来た回数が増えてきた、それが背景にあるとおっしゃっていましたけれども、森山さんが東日本大震災以降、会いに来ているのは工事発注に絡んで何か影響を及ぼしたいというふうに会長は予測しているということですか。 八木:実際はそういう因果関係があるというのは承知しておりませんが、現実問題として私が2006年から2010年のときに原子力担当役員をしていたときに比べると、この結果を聞きますとエスカレートしてるなという感じはいたしましたが、ただ、その間に確かに震災以降のいろんな、これは福井県全体といいますか、原子力発電所全体として、地域全体として安全対策工事が増えてるというのも事実でありますが、ただしそれと今回の森山さんの金品の受領の件が密接な関係があるのかどうかは、よく分からないというのが正直なところでございます。 司会:よろしいでしょうか。すいません、2番目の方、すいません、申し訳ございません。