【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第18ステージ】ベラーデがケルンファルマに3勝目をもたらす…ランダが総合優勝争いから脱落
第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月5日、ビトリア=ガステイスからマエストゥ イスキ自然公園までの179.3kmで第18ステージが行われ、エキポケルンファルマのウルコ・ベラーデ(スペイン)が逃げ集団の中から最後に抜け出して初優勝。格下のカテゴリーから主催者推薦で参戦している同チームは、パブロ・カストリーリョの2勝を合わせて3勝目。地元スペイン選手のステージ優勝は4となり、2019年以降の同大会での最多記録となった。 【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第18ステージ|Cycle*2024
総合優勝争いは第19ステージと第20ステージという2日連続の山岳決戦を前にしても、白熱した展開を見せた。1分46秒遅れの総合4位リチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)が残り50kmで猛烈なスパートを見せると、総合5位ミケル・ランダ(ティーレックス・クイックステップ)がたまらず脱落。ランダは最終的に3分以上遅れて総合10位に陥落した。
この日のスタート地点、ビトリア=ガステイスはスペイン・バスク地方の主要都市で、2023年はツール・ド・フランス第2ステージのスタート地点にもなっている。町の名前はカスティーリャ語でビトリア、バスク語でガステイスと呼ばれ、両者を尊重して併記されている。ツール・ド・フランス第2ステージではコフィディスのヴィクトル・ラフェ(今大会はデカトロン・AG2Rラモンディアル)が優勝している。
バスク地方を舞台としたこの日のステージ。ここまで勝ち星のないエウスカルテル・エウスカディにとってはホームグラウンドでのレースとなる。起伏に富んだ距離179.3kmで、獲得標高は2780m。この後の2日間は超難関山岳で、最終日は個人タイムトライアルだ。ステージ優勝を狙っていけるラストチャンスとなる選手らが積極的に動いてきた。
序盤から逃げ集団をめぐる激しい戦いが始まった。50km以上の戦いの末、42選手が飛び出して第1集団を形成した。60km地点でメイン集団に3分12秒差をつけてゴールを目指す。しかし、ホームステージであるエウスカルテル・エウスカディは第1集団に選手を送り込むことができなかったため、激しい追走が繰り広げられる。その差は最初の上り坂、カテゴリー2級のアルト・デ・リバス・デ・テレソ(81.5km地点)で1分35秒まで縮まる。エウスカルテル・エウスカディのミケル・ビスカラとゴツォン・マルティンが数人のカウンターアタッカーとともに追走を開始したが、先に攻撃を仕掛けた選手たちとの差を埋めるには遅すぎた。エウスカルテル・エウスカディ勢はホームゲームを落とすことになってしまった。
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