“日本一速い女子高生”小針陽葉が「高校生活最後の100メートル」で有終V
陸上の第15回エコパトラックゲームズが2日、エコパスタジアムで行われた。全国総体など女子100メートルで高校年代3冠を達成した小針陽葉(あきは、富士市立3年)が部門A女子100メートルに出場。予選を11秒68で1位通過した高校最速女王は決勝で11秒69をマークし、女子短距離界トップ選手の児玉芽生=ミズノ=らシニアや大学生を退けて優勝を飾った。 目標には届かなかった。「高校生活最後の100メートル」と位置づけたレース。狙っていた11秒43(2012年、土井杏南)の日本高校記録の更新はならなかったが、決勝は2位の児玉に0秒16差で勝利。「中間走が思ったより伸びなかった。(記録が)出てもおかしくない調子だった」と、雨にも泣かされてちょっぴり残念がった。 故障で苦しんだ昨年から完全復活を遂げた今季。6月のU20日本選手権で100メートル&200メートルの2種目制覇。全国総体では100メートルでV。優勝した国スポの準決勝は11秒54の自己新で東海高校新を樹立した。同大会の女子共通400メートルリレーではアンカーを務め、大会新での優勝に貢献するなど、2024年の高校女子短距離界を席巻した。 「満足はしてないけど、日本一速い女子高生という称号は手にできた」と、今季を振り返って笑顔。「今後の競技会では違う種目に出たい」。残り少ない高校生活をエンジョイする。
報知新聞社