「愛情もかけているのに、私が“毒親”…?」 「子育てに全集中」の私が“毒親”だと気づいた瞬間 子が生まれる前は“素晴らしい親”になれると思っていた
研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「上司1年目は“仕組み”を使え!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。 【画像】「親の愛情不足」の中で育った子に見えがちな特徴 「自分は子育てが上手い」と思いますか? 皆さんは、子育てが上手でしょうか? いままさに子育て中の方であっても、すでに子育てを終えた方であっても、あまり考えたことがない問いかもしれません。
とはいえ、自分の子育てが上手いのか、下手なのか、はっきりとした自覚はなくとも、なんとなく子育てはうまくやれるだろうくらいには考えている楽観的な方が多いのではないでしょうか。 私がまさにそうでした。 自分の親がしてくれた子育てを、自らが子として体験してきたので、親が自分を育てられたのだから自分もできるだろうと勝手に思いこんでいました。 しかも、私は組織開発のコンサルティングを20数年にわたって経験してきており、クライアントの部下育成を、それこそ何万人と指導してきています。
自ら部下を持って育成したこともたくさんありますし、部下を飛躍的に成長させたという実績もあります。 そのため、「自分は育成ができる」「育成は得意なほうだ」と安易に考えており、子どもができたときも、よし、子育て頑張るぞと、なんとなく自分は子育てが得意であるという自覚のもと、子育てに挑んでいました。 ……これが、大失敗でした。 愛情さえあれば、育児はOK? いま、我が家の息子は8歳になったばかりの小学2年生ですが、生まれてすぐから1歳半くらいまで、私にとって「まったく理解できない生き物」でした。
もちろん、めちゃくちゃかわいいし、小さい手のひらを眺めるだけで胸がキュンとするし、スキンシップをとるだけで幸せだし、ケラケラ笑ってくれるだけで、他に何もいらないという気持ちになりました。 写真や動画をバンバン撮って、それを写真共有アプリにアップロードして子どもが寝ている間に、夫婦でスライドショーでしょっちゅう見直していました。 我が子のうんちならば、その匂いすらも愛せるだろうと思っていたのですが、想像を絶する香りのインパクトに、大人と変わらないな、と喜べたり。