宮城・福島で震度5弱 気象庁「大震災の余震活動、6年たっても活発」
28日午後4時49分ごろ、福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城県岩沼市や福島県相馬市などで震度5弱を観測した。震源の深さは約52キロ、マグニチュード(M)は5.7だった。この地震による津波の心配はないという。
同庁地震津波監視課の青木元(げん)課長は、今回の地震は東日本大震災の余震だとして、「余震活動は6年たっても依然活発。余震域全体で引き続き注意を」と述べ、「揺れの強かった地域では、落石や崖崩れが起こりやすくなっている可能性がある。今後の地震活動に注意してほしい」と呼びかけた。 福島県沖を震源とする地震は、26日午後11時54分、27日午前0時3分にも発生した。これらとの関連を問われた青木課長は「今回の地震とは位置関係で若干離れている。いずれも東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震活動」と説明した。 同庁によると、福島県楢葉町、同双葉町、南相馬市で震度5弱を観測したほか、東北地方から関東甲信越地方、東海地方の一部にかけて震度1~4を観測した。