グレーのモノトーン、柔和さと格好よさ両立 色濃淡や素材の差でニュアンスづくり
連載《プロのコーデ》
2024~2025年秋冬、グレーを基調としたモノトーンコーデが注目を集めている。オンオフ問わず幅広シーンになじみ、柔和で大人らしい雰囲気を演出できるのが魅力だ。実践するなら、どのようなアイテムを選べばよいのか。また、中間色ならではの、のっぺりとした印象を与えないコツとは。東京・渋谷の表参道エリアにあるセレクトショップ、THE TOKYO(ザ トウキョウ)の澤之井頌子さんに聞いた。 【写真15枚】上品なオンビジネスと透け感素地を取り入れたカジュアル、全身からディテールまで詳細チェック!
■トップス類が人気、小顔に見せるチャコール系
――グレーのアイテムの人気はどうですか? 「今年は特に注目されていますね。これまでもモノトーンアイテムのセレクトに注力していましたが、例年は黒が圧倒的に人気でした。一方で、2024~25年秋冬はグレーの方が優勢です。店頭に並ぶ比率も黒よりグレーの方が高くなりましたね」 ――グレーを基調としたモノトーンコーデの魅力はなんですか? 「女性的な柔和さとモードな格好よさの2つの側面を持つことですね。色が淡くなるほど柔和さが強く、黒に近づくほどモードな印象が強くなります。選ぶ色を変えることでさまざまなテイストを表現できるのも魅力ですね」 ――特にどのようなアイテムが人気ですか? 「セーターやアウターなどのトップス類ですね。特にチャコールグレーのものは顔まわりの引き締め効果があるので需要が高いです」
■トーンや素材の質感選び、単調さ回避
――全身をグレー系で統一するとコーディネートがのっぺりと見えないか不安です。 「アイテムごとの色のトーンを少しずつ変えましょう。アウターやジャケットがチャコールグレーなら、インナーやボトムスを淡めのグレーにするといった具合です」 「素材選びもこだわりたいところです。カシミヤやモヘアなどの起毛したものや、トーンが異なる複数の色を混ぜたメランジ(霜降り)のものなど、質感が異なるアイテムを掛け合わせることで単調な印象になるのを避けられますよ」 ――グレー系のワントーンコーデで柄を取り入れるコツはありますか? 「奇抜すぎないオーセンティックなものがおすすめです。特に黒とグレーのストライプ柄が配されたスラックスはなじみやすいですね。ビジネスシーンにもぴったりだと思います」