一時はトレード要員報道も…打棒爆発で「日本ハムに不可欠な長距離砲」は
チームメートの助言
今年は自主トレ中の最終盤に左足捻挫で春季キャンプ二軍スタートに。4月19日に一軍昇格したが、打率0割台と3週間も経たずに二軍降格。清宮が守る一塁はアリエル・マルティネス、三塁は郡司裕也がスタメンで出続けていた。一部メディアに「清宮はトレード要員」と報じられることも。6月11日に再び昇格して前半戦は打率.239、3本塁打、12打点。ただ光は見えていた。前半最終戦となった7月21日のロッテ戦(ZOZOマリン)で2打席連続アーチを放つなど4安打3打点の大暴れ。清宮は週刊ベースボールの取材で、チームメートの助言があったことを明かしている。 「グワチョ(マルティネスの愛称)はロッカーが隣です。ミーティングを行うときもいつも隣。ロッカーではバッティングのこととかを話します。最近は、打ちにいくときに体と一緒にバットが付いていっているよねというような話になりました。その話をきっかけにして、打ちにいくときのバットの位置は、ちょっとだけ後ろにという意識を持つようになりました。そのイメージで練習から取り組んで、それがハマって前半戦の最後はいい結果を出すことができました。なんて表現するかはその人次第かなと思うんですけど、ちょっと割れができてきているのかなと。グワチョは結構日本語を話せますし、お手本がすごい分かりやすいです」 2年連続最下位から3位に躍進している日本ハムはチーム内競争が激しい。一塁、三塁、指名打者の3つの枠を清宮、マルティネス、郡司、フランミル・レイエス、野村佑希が競い合っている。その中で現在の清宮はスタメンに不可欠な存在になっている。以前に本塁打についてこう語っていた。 「本当に効果的というか、一振りで流れを変えられますし、勢いも与えることができるので、やっぱりホームランは正義だなと思います」 勝負の夏場も高い放物線を描く独特の軌道のアーチを量産し、チームを勝利へ導く。 写真=BBM
週刊ベースボール