佐々木朗希もメジャー挑戦へ 第1号のイチロー、史上最高額のダルビッシュ…「大型契約」の“ポスティング移籍史”を振り返る
佐々木はマイナー契約からスタート
12年以前とは計算方式が異なるものの、ダルビッシュ、松坂に次いで日本人史上3位の譲渡金5062万5000ドルでドジャースに移籍したのが、オリックス・山本由伸である。 ダルビッシュのケースとは逆に、折からの円安を受けて、日本円換算では松坂を約15億円上回る史上最高額の約75億円になった。 23歳の佐々木は、プロ6年未満の海外の選手を対象とする“青田買い防止”の「25歳ルール」が適用され、契約はマイナー、契約金も各球団が持つ「インターナショナル・サイニング・プール」枠(年間500~700万ドル程度)の範囲内に制限される。 当初はプール金250万ドルを残すドジャースが有力視されていたが、契約時期が新年度に切り替わる来年1月15日以降の可能性が強くなったことから、そうなればプール金もリセットされ、球団の選択肢も広がりそうだ。今後の成り行きが注目される。 久保田龍雄(くぼた・たつお) 1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。 デイリー新潮編集部
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