テンセントが米国防総省によって中国軍関連企業リストに指定
テンセントが米国防総省によって中国軍関連企業リストに指定
中国のテンセントがアメリカ国防総省によって、中国軍と関連のある企業のリストに指定された。NHKやBloombergといったメディアで報じられている。テンセントはライアットゲームズを傘下に持ち、Epic Gamesなどのゲーム会社に多額の投資をしている。そのことから、IGN USでもこの件が報じられている。 「ゲーム」画像・動画ギャラリー テンセントはメッセンジャー・SNSのWeChatなどで知られているIT企業だ。世界最大級のゲーム企業としても知られており、自社のスタジオを持っているほか、傘下にライアットゲームズなどを抱えている。IGN USによると、同社はEpic Gamesや『バルダーズ・ゲート3』のLarian Studios、フロム・ソフトウェアにも多額の投資をおこなっているとのこと。同社は日本のIPのゲームを開発することもあり、『ポケモンユナイト』やスマホ向けの『モンスターハンターアウトランダーズ』も開発している。また、Keyなどのブランドで知られる日本のビジュアルアーツはテンセントの子会社になっている。 Bloombergの報道からすると、テンセントは「制裁や輸出規制とは異なり、今回のリスト掲載がわれわれのビジネスに影響を与えることはない」などとコメントしているそうだ。海外メディアThe Vergeに送られた声明によると、テンセントとしては分類(リスト)から除外するための努力は続けるらしい。各報道を見ているとリストに加えられた影響がすぐにあるわけではないようだが、Bloombergは「米企業はリストに掲載された企業との取引を控える傾向にある」と書いている。 テンセントと言えば、ユービーアイソフトとも関連がある。2024年12月にはユービーアイソフトの創業者一族の支配権を保持しつつ、テンセントによる買収を実現する方法を検討しているという報道があった。
重田雄一