パレスチナ選手「存在示した」 パラ砲丸投げ、大会唯一の代表
【パリ共同】パリ・パラリンピックで30日、今大会唯一のパレスチナ代表選手、ファディ・JS・ディーブ(39)が陸上男子砲丸投げ(座位F55)に出場した。競った11人の中で、失格となった1人を除き最下位に終わったが、パレスチナ人の存在を「世界に示した」と胸を張った。 パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市出身。昨年10月に始まったイスラエル軍によるガザ攻撃で、弟をはじめ親族計17人を亡くし、実家も破壊された。被害が拡大するパレスチナを代表して競技に臨み「世界は私たちの人間性を擁護すべき時だ。私たちにも希望や夢がある」と訴えた。