子どもの可能性を潰す「無責任なほめ方」とは? 過信した“勘違いモンスター”を生む可能性も…
問題に立ち向かう力を親が奪ってはいけない
これは技術に関する物事だけに限った話ではありません。 前述した算数が苦手な子どもだってそうです。 もしかするとこの子はコツをつかむ段階までいっておらず、そのせいで算数に対する苦手意識が消えないのかもしれないわけです。 それなのに、親が問題解決をしようとせず問題から目を背けさせるような声がけをすると、可能性を潰してしまいかねないのは当然ですよね。 ほかにも、平均点ほどの実力しかない子どもの能力をべた褒めするのもやめましょう。 ケースバイケースなので言い方の正解はありませんが、事実とは異なる子どもが調子に乗るようなほめ方や、頑張ればもっとできるというような無責任な声がけはしないに越したことはないです。 しっかりと事実を見据えた上で、そこから上を目指すには具体的にどうすればいいのか?を教えるのが、親であり大人の役割ではないでしょうか。 起こっている問題から目を背けさせることができれば、その瞬間は楽になれます。 しかし、それが当たり前になってくると、その子どもは逃げ癖がついてしまい、問題解決力が育たないまま大人になっていくのではないでしょうか。 「ほめて伸ばす」「気持ちを理解して共感する」ことはもちろん大切です。 しかしそれだけではなく、問題に立ち向かうことも教育には必要であると僕は考えます。
【Profile】藤本シゲユキ
悲恋改善アドバイザー改め、リアライフカウンセラー 京都府出身。17歳から29歳までギタリストとして、バンド漬けの日々を送るが、30歳を迎える前に以前から興味があったホスト業界に転身する。