アメフト・品川CCブルザイズ「多種多様な越境コラボでCHANGEの加速を目指す」
~サラダ、ビール、コーヒーなど、誰もが楽しめるコラボ
ブルザイズは選手だけではなく、関係者やファン、そしてグレーター品川エリアにいる多くの人たちのものだ。そういった全ての人たちに向けてのコラボも行っている。 「地域やご縁を大切にするチームに注目していますし頑張って欲しい」と大きな期待を込めるのは、米国で主流のパワーサラダ(主食になるサラダ)を日本で展開する水野裕嗣氏。 水野氏は日本テレビ系情報番組『ZIP!』ディレクターから飲食業界へ転職したことが話題となった。エンタメの最前線を知る男とブルザイズがコラボを組んだことがおもしろい。 「ブルサイズの選手、関係者には普段からパワーサラダを食べていただいています。ファンの皆さんを含め、チームに関するすべての人の健康と身体作りにお役立ちできれば嬉しいです。人生をより良くするために大事なのは食事です」 「社会人になっても夢中になってアメフトに打ち込む選手や関係者は、本当に素敵だなと思います。チーム運営も含め大変だと思いますがトップリーグまで駆け上がって行ってほしい 「スタジアムへ来ていただいたファンの方々に喜んでいただける、クラフトビールとのコラボもあります」と岸原氏は続ける。 「昨年からは横浜みなとみらいのクラフトビールブルワリーと縁があり、彼らのクラフトビールをコラボして販売させていただいています。ブルザイズとビールのイメージカラーが似ているという共通点がきっかけでした。チームの勝利を見届け美味しいビールを飲み干して欲しいです」 「グレーター品川エリアのカンパニーが作るコーヒーとのコラボもあります。ディップスタイル(ティーパック式)のものが1個から購入できるので、お子様連れの方などにも人気です」
ブルザイズは創部31年目の昨季2023年を新1年目と位置付けている。「グレーター品川のヒーロー」というチームスローガンを掲げ、今季からは「CHANGE」も新たに加わった。「今後についての明確なビジョンを持っています」(岸原氏)と説明してくれた。 「地元との関係を大切にすることが重要なのは変わりません。グレーター品川エリアで欠かせない存在になることが生命線。加えて知名度を高めていくことも必要なので、多くの方々に関心を持っていただけるようにコラボをやりたいです」 「グレーター品川エリアは多様性の場所です。長く住んでいる方、新たに移り住んできた方、そしてビジネスで訪れる方…。そういう多様な人々に幅広く知ってもらえるようにしたい。そのためには多種多様な越境コラボは大きな武器になると思います」 今季初戦となった9月7日、警視庁イーグルス戦(富士通スタジアム川崎)は「7-0」の大接戦を制した。観客席にいたファンは歓喜に沸き、試合後の選手と交流を交わす姿が印象に残った。 「勝てば会場へも足を運んでくれるし、支援もしてくれるはず」と岸原氏も満面の笑顔だった。しかし第2戦の9月23日、電通キャタピラーズ戦は「3-62」と惨敗を喫してしまった。 「会場へ来てくれた人たちに本当に申し訳ないと思っています。でも、下を向いている時間はありません。グラウンド内は選手たちに頑張ってもらい、我々はプレー環境改善のために動き続けます」
勝負事に絶対はない。この日のように奈落の底に落とされるような経験もするだろう。しかし、多くのコラボが生まれつつあり、支援の輪も少しずつ広がっている中で立ち止まっている暇はない。落ちてしまったら登れば良い。前進をやめないことこそ「CHANGE」ではないだろうか。 ブルザイズは正しい方向への強い力を持ったベクトルに沿って、これからも進み続ける。 (取材/文/写真・山岡則夫、取材協力・品川CCブルザイズ、港南振興会)