話題のプロジェクションマッピングってどういう技術?
■さまざまな観光地で実施されるプロジェクションマッピング いま、プロジェクションマッピングという映像技術が多くの人の注目を集めています。最近では、東京駅の駅舎や、さっぽろ雪まつり、大阪城の天守閣に映しだされたプロジェクションマッピングが話題を呼びました。このプロジェクションマッピング、一体、どういう映像技術なのでしょうか? CGアニメーションで独創的なニュース報道を行う企業
一般的なプロジェクターが平面のスクリーンに映像を映し出すのに対して、プロジェクションマッピングは、建築物などの立体面に映像を映し出します。一般的なプロジェクターを使って映像を立体物に投影すると、凸凹があるために映像がゆがんでしまいますし、立体物からはみ出た映像が背景に映ってしまします。 しかし、立体物の凸凹を事前にコンピューターで計算して映像を加工。何台もの明るいプロジェクターを使って、計算どおりに投影すると、凸凹にぴったりと合うように投影できるようになるのです。映像が背景にはみ出ることもありません。しかも、高度な技術によって投影することで、立体物が動き出したかのような演出を持たせることができます。つまり、プロジェクション(投影、投射)をマッピング(割り当てること、位置を決めること)という言葉のとおり技術になります。 呼び方は、日本では「プロジェクションマッピング」という表現が一般的ですが、「3Dマッピング」や建築物への投影については「アーキテクチャルマッピング」という呼び方もあるようです。 ■建造物があたかも実際に動いたかのような作品も 投影する対象物が建築物であれば、その建築物が崩れたり、窓から顔が浮き出したりするように演出することができるのです。大阪城の天守閣で行われたプロジェクションマッピングでは、天守閣がぐるぐると回ったり、崩れたり、日本刀でばっさりと2つに切られたりと、目の前の天守閣があたかも実際に動き出したのではないかと思えるような作品でした。 このプロジェクションマッピングという技術は、建物への投影は2006年ごろからありましたが、2010年前後から急速にに普及し、全国各地の観光名所などではじまりました。