まわりがみんな「敵」に見えたらどうすればいい? 元自衛官のぱやぱやくんから教わる心の健康を保つ方法 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
そもそも、あなたのことを「敵だ!」と思っている人は、ほとんどいません。 人間関係には「2:6:2の法則」があると言われています。 もともとは、会社などの組織の中では人材の比率が、「優秀な2割、普通の6割、貢献度の低い2割」で構成されているという考え方です。 人間関係においても、基本的にはこの法則は当てはまると思っています。 つまり「2割はどんなときでも味方でいてくれる人、6割は中立な人、2割はどんなときでも敵になる人」ではないかと思うのです。 この法則に従えば、たしかに敵になる人は一定数生まれてしまうでしょう。 しかし、だいたいの人は中立であり、あなたが向き合うべき相手はこの人たちなのです。 中立的な人は、あなたの態度次第で敵になったり、味方になったりします。それゆえ、あなたが攻撃的な態度を取ると、結果的に自分を苦しめることになります。 このことは、肝に銘じておくといいでしょう。 いろいろ試してみて、それでも周りが敵だらけだと思ってしまう場合には、迫りくる問題をいったんできる限り保留にしてみましょう。 どうしてもきついときには、その場から立ち去ってしまうのも有効です。 その場から立ち去ることができなくても「甘いものを食べる」とか「5分間だけ目をつぶる」といった、ちょっとした工夫をするだけでも違いはあります。 (ぱやぱやくん) ぱやぱやくん/防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。著書に『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』(育鵬社)、『陸上自衛隊ますらお日記』『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』(以上、KADOKAWA)など。
ぱやぱやくん