控えめにいってガラクタ……ぶっちゃけゴミだろ! フェラーリやランボの「鉄くず」が数百万円で取引されるマニアの異常っぷり
100台限定だからといって!?
1978年にロータスがF1のコンストラクターズチャンピオンを獲得後、1979年に100台限定で発売されたJPSカラーのエスプリ。といわれましても、残っているのはシャシーとひしゃげたホイールくらいじゃ、さすがのチャップマンだって眉をひそめたに違いありません。 もっとも、エスプリはご存じのとおりバックボーンフレームさえ残っていれば、FRPボディはなんとかなりそう。エンジンも一応ついているので、これならド根性でレストアできるかもしれません。しかも、お値段はガラクタ相場となる約12万円。ひしゃげたホイールだけ「当時モノ」などと売りさばけば儲けだって出そうなもの。ロータスマニアでなくとも妙な夢を抱いてしまうかもしれません。
ガラクタだけど妙な安心感も
ここまで見て、こちらのランボルギーニ・ハラマ400GTがいくらかまともな売り物に見えてきたとしたらちょっと危険です(笑)。ボディこそひしゃげているものの、オマケというか付属品で非オリジナルながらランボルギーニ製V12エンジンもあって、約206万円! しかも、オリジナルはわずかに328台のみの生産であり、非常に珍しいとされる取り外し可能なルーフパネルをもったモデルとくれば、ガラクタ好きの胸は高まるに違いありません。そもそもは4カムシャフトを搭載し、工場出荷時は350馬力を発生した4リッターV12ですからね、きちんと直した暁にはすばらしいエキゾーストノートを奏でるはず。 もっとも、そんな夢みたいこと考えちゃうから、いつまでたっても貯金が増えないどころか、奥さまからガミガミいわれちゃうのです(笑)。ガラクタ集めはほどほどにね。
石橋 寛