女子は再春館製薬所がACT SAIKYOに勝利、男子は再起のジェイテクトが上位候補対決へ | S/Jリーグ 2024 レビュー
バドミントンの国内最高峰リーグ「S/Jリーグ」は11月3日に埼玉大会と山口大会で第2日を行った。山口大会で注目された女子Jブロックの上位候補対決は、再春館製薬所が2-1で地元開催での連勝を狙ったACT SAIKYOに勝利したが、シングルスに出場した郡司莉子が負傷により棄権するアクシデントがあった。宮崎友花(来季加入内定、柳井商工高校3年)を相手に第1ゲームを落とした直後、第2ゲームの1点目を争うラリーで着地時に右足首を負傷して転倒。試合を続けたが、7-11で迎えたインターバルで棄権した。第2ダブルスの勝負は、再春館製薬所に軍配。木山琉聖と地元山口県出身の金廣美希の若手ペアが、大澤陽奈/水津優衣に2-1で逆転勝利を収めた。S/Jリーグは、男女とも6チームずつSとJの2ブロックに分かれて総当たり1回戦を行い、ブロック上位2チームが優勝を競うTOP4トーナメントに進出する。また、ブロック最下位は順位決定戦を行い、敗れたチームは降格する。上位候補対決に勝った再春館製薬所は、TOP4進出に大きく前進した。 【山口大会 女子ハイライト】再春館製薬所 vs. ACT SAIKYO|バドミントン S/Jリーグ 2024
女王BIPROGYは内定選手も勝利で連勝
埼玉大会で行われた女子Sブロックでは、連覇を狙うBIPROGYが1ゲームも落とさずにレゾナックを破り、強さを発揮。男子の渡辺勇大と組んだ混合ダブルスでパリ五輪の銅メダルを獲得した五十嵐(旧姓:東野)有紗も岩永鈴とのペアでチームの勝利に貢献した。シングルスでは、来季加入内定の砂川温香(柳井商工高校3年)を起用。身長140センチ台と小柄ながら粘り強いラリーと、気合い満点のパフォーマンスでストレート勝ちを収めた。勝利チームインタビューでは「とてもうれしい気持ちもありますが、すごくホッとした気持ちの方が大きい。自分の持ち味である粘り強さ、気持ちの強さは相手より出せたかなと思う」とリーグデビュー戦の勝利を喜んだ。同ブロックでは、岐阜Bluvicも山陰合同銀行を破って2日連続の3-0で連勝。リーグ序盤をリードする展開に持ち込んだ。