バイク運転中にイヤホンで音楽を聴くのは違反? 厳罰もある「ながら運転」になる?
音楽を聴きたいライダーにおすすめのアイテム
どうしても、バイクの運転中にスマホの音楽などを聴きたい場合は、例えば、骨伝導タイプのイヤホンを使う手もあるでしょう。このタイプなら、耳を塞がないため、一般的なイヤホンよりも、周囲の音は聞こえやすくなります。ただし、製品の形状などによっては、ヘルメット内にセットするのが難しいケースもありますね。 ほかにも、ブルーツゥースなどでスマホと接続できるバイク用のインカムなどを使う手もあります。特に、本体ユニットをヘルメットの外側に装着するタイプであれば、耳を塞ぎませんし、ヘルメットを被るときも楽です。 もちろん、こうした製品を使う場合でも、大音量はNG。法律で違反となるか否かの前に、あくまで私見ですが、かなり危険な走行だと思います。2輪で走るバイクは、不安定になりやすい乗りモノだからです。 バイクで安全でスムーズに走るには、手足や体などを上手く使うことはもちろん、目や耳から入ってくる情報により、できるだけ早く障害物などを察知し、まさかの時には、可能な限り早期の危険回避などを行うことも重要。その意味で、音楽を大音量で聴くことは、周囲からの情報を自ら減らしている行為だといえます。 ちなみに、筆者の場合、クルマを運転するときには音楽を聴きますが、バイクでは「一切聴かない派」です。それよりも、加速する際などにエンジンが奏でるサウンドなどを楽しんでいます。 また、サスペンションの動きやシフト操作時の作動状況など、バイクから伝わってくるさままざな情報で、愛車のご機嫌(コンディション)もうかがっています。バイクのご機嫌が分かれば、その日の走り方も変わってきますし、なにか異常があればすぐに分かりますからね。 そして、周囲の状況に加え、それらバイクの情報をできるだけ多く受け取るためには、筆者の場合、五感の全てを使う必要があり、音楽を聴いている余裕はほぼありません。たまに、高速道路のクルーズ中などに気分がいいと、鼻歌を口ずさみながら走ることはありますけどね。 ともあれ、バイクの走行中に音楽を聴く際は、くれぐれも安全第一で、「適度な音量」を心掛けたいものです。 *写真はすべてイメージです
平塚直樹