バイク運転中にイヤホンで音楽を聴くのは違反? 厳罰もある「ながら運転」になる?
走行中のイヤホン使用が違反となる都道府県もある
また、都道府県によっては、走行中にイヤホンを使用することについて、一定の制限を設けた条例を設けている地域もあります。 例えば、東京都の場合、「東京都道路交通細則 第2章 第8条(5)」に以下の規定があります。 「高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと」 また、神奈川県でも、「神奈川県道路交通法施行細則 第3章 第11条(5)」で、以下のような規定を設けています。 「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」 これら条例は、いずれも、カーステレオやイヤホンを使い大音量で音楽などを聴くことで、「安全運転に必要な交通関連の音や声が聞こえないような状態で走行すること」を禁止したものです。 もし、捕まった場合、例えば、東京都(警視庁)のケースでは、「公安委員会遵守事項違反」となり ・反則金:2輪車6000円 原付5000円 となります(反則点数の適用なし)。
ヘルメットを被るバイクは特に注意したい!
以上から考察すると、都道府県の条例などにもよりますが、イヤホンを使ってバイクを運転すること自体は即違反とはならないものの、大音量で音楽などを聴いていると捕まるケースもあるといえます。 ただし、イヤホンは耳を塞いでしまうため、もし大音量にしなくても、周囲の音が聞き取りずらくなるのは確かです。また、ついつい音楽に夢中になることで、注意力が散漫になる場合も考えられます。 よく、イヤホンを付けて自転車に乗っている人が、ブラインドの曲がり角から出てきた歩行者などに気づかず、衝突してしまうことと同じですね。筆者も、そんな自転車の運転者に、ただ歩いているだけなのにブツけられたことがあります。 幸い筆者に怪我はなく、先方も転倒まではしませんでしたが、その自転車は何も言わずに去って行き(まるでひき逃げ)、ちょっと気分が悪くなったことを覚えています。 しかも、バイクの場合は、ヘルメットを被るうえに、エンジン音や風切り音などもあるため、さらに交通に関する音などが聞こえにくくなりがちです。運転中に音楽を聴きたい場合は、細心の注意をすべきだと思います。