自分を物語る口紅 エルメス、プラダ、グッチ…主要ブランドの新作で奥義学ぶ
■口紅は「すべての人の美のツール」である
マットかクリーミーか、はたまたグロッシーか。時代の気分や流行によって口紅の質感も変化してきた。 いまでは、口紅自体も繰り出し式のスティック形状から、チップを内蔵したリキッド状カラー、グロッシーなタッチで唇を染めるグロスタイプまで、リップメイクのアイテムさまざま。いずれも美のツールとして口紅の重要さを示すことは変わりない。 そんなすべての人のためにデザインされた美のツールとして誕生したのが、グッチのグロス。ヒアルロン酸Naによるリップケア効果、ショウガ油、トウガラシ果実エキスによるボリュームアップ効果も搭載。 ふっくらと輝きをたたえる仕上がりは、驚くほどロングラスティングでにじみにくく、グロスというアイテムの進化を示す内容。口紅の上に重ねても、また単独でも美しさをかなえる唇のためのビューティーツールだ。 ◇ ◇ ◇ 当たり前のことだけれど、生きていればいろいろな出来事や場面に遭遇する。うれしいこと、悲しいこと、悔しいこと、残念なこと……。仕事でもプライベートでも、さまざまな出会いや別れ、ハプニングに事欠かないのが生きるということ。 そんな人生の傍らにあって、気持ちを彩り、サポートしてくれる口紅。ちょっと大げさに表現するなら人生の節目や冒険までも見守る相棒、それが口紅なのだ。 そう考えると、手のひらに収まる1本の口紅に対して、より愛(いと)おしさも増す。折しも春へと季節が向かういま、あなたが手にするのはどんな口紅であり、どんなカラーだろうか。 文:栗原緑(ビューティー・エディター)
栗原緑
『流行通信』編集長、『ハーパース・バザー日本版』(エイチビー・ジャパン当時)副編集長、『VOGUE JAPAN』コントリビューティング・ビューティ・エディターを経て独立。雑誌やウェブ媒体の原稿執筆や編集、記事制作のほか広告やカタログの撮影ディレクションも手がける。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。