あのWRCで活躍した「ルノー5ターボ」が電気自動車となって復活! 日本導入は、あるか?
WRCで活躍したミッドシップのラリーマシンをオマージュ
2024年12月13日、ルノーはプライムビデオで配信されるドキュメンタリー番組において、ルノー5ターボを現代版に解釈した電気自動車「ルノー5ターボ3E」を公開した。 【写真はこちら】後輪に搭載された2つの電気モーターが各ホイールに瞬時にパワーを供給(全6枚) プライムビデオで配信されるドキュメンタリー シリーズの番組「Anatomy of a Comeback」は、ルノー グループがいかにして自らを立て直し、この分野でかつて経験したことのない規模の危機を乗り越えたかを描いている。世界初の試みとして、ルノーはこの番組の中で新しい市販車を公開したのだ。 それは第4話の最後の部分なのだが、ルノー グループCEOのルカ・デ・メオ、ルノー ブランドCEOのファブリス・カンボリーヴ、そしてルノー デザイン担当副社長のジル・ヴィダルがデザイン部門を訪れ、ルカ・デ・メオが次期市販モデルとして確認した「ルノー5ターボ3E」を見学する様子を追っている。 ルノー5ターボの発表から44年、ルノーはこの究極のスポーツアイコンの復活でエンスージアストたちを驚かせようとしている。ドキュメンタリーの中で公開するというのは珍しいアイディアだが、真にユニークなモデルにふさわしいものだ。2025年には、ルノー5ターボ3Eの幕開けをさらに盛り上げる、数々のエクスクルーシブなアクティベーションが予定されている。
「ポケットロケット」の基本的な資質を受け継ぐ
このルノー5ターボ3Eは、ルノー5ターボとその発展型であるターボ2を現代風にアレンジしたモデルだ。2022年のパリモーターショーで同名のショーカーとして公開された。 まるでサーキットのために作られたかのようなレトロフューチャーなデザインのルックスに、パフォーマンスと高揚感を詰め込んでいる。1980年代前半のWRC(世界ラリー選手権)で活躍した当時のイエローを基調にしたヒストリックカラーも、印象的だ。 リアのエアインテークのひとつに極めて現代的な充電ソケットを備え、オリジナルの「5ターボ」のスタイリングを彷彿とさせる。カーボンの上部構造は軽量かつ高剛性で、その名と伝統にふさわしい「ポケットロケット」の基本的な資質を受け継いでいる。 象徴的な先代モデルと同様に、ルノー5ターボ3Eは後輪駆動レイアウトとなる。後輪に搭載された2つの電気モーターが各ホイールに瞬時にパワーを供給し、合計出力は500bhpを超える。ハンドルを握ったドライバーは、電光石火の加速で究極のドライビングのスリルを味わうことができるだろう。 0→100km/h加速はわずか3.5秒!とアナウンスされている。スーパーカー、あるいはハイパーカーに匹敵するパフォーマンスだ。ルノー グループは、このルノー ブランドの究極的アイコンともいえる5ターボ3Eの開発に、最高の技術と専門知識を投入している。 現段階では、公開されている画像はここで紹介している5面図的な5カットのみで、インテリアなどは未公開だ。また、サイズも含めたスペックも公表されていない。もちろん、日本仕様に関しては何も発表されていない。 それでも、限定でもいいから導入して欲しい!と思っている、ルノー ファンやモータースポーツ ファンは少なくないはず。ルノー・ジャポンの決断に期待しよう。
Webモーターマガジン編集部