チケット完売も落胆の声 見学場に早朝から多くの人
「あ~」「仕方ないね」。日本初の民間発射場からのロケット打ち上げを見届けようと9日早朝から、和歌山県串本町や那智勝浦町には大勢の地元住民やファンが集まり、発射前から熱気に包まれた。しかし、カウントダウンがゼロになっても打ち上げられず、延期のアナウンスが。見学場からは落胆の声が漏れた。 串本町の「スペースポート紀伊」から南西に約2キロの田原海水浴場に開設された見学場。2500人分販売されたチケットは完売し、見学客は町中心部から発着する大型バスで続々と来場した。 見学場と発射場の間には山があり、発射の瞬間を直接見ることはできないため、発射場の様子を生中継する大型モニター前で打ち上げを待った。