【韓国】シリコン系負極材工場、ポスコ系列社が完工
韓国のポスコグループ傘下でシリコン系負極材を手がけるポスコシリコンソリューションは7日、慶尚北道浦項市の迎日湾産業団地で年産550トン規模のシリコン系負極材工場の総合完工式を開催した。 同社は4月にシリコン合成物をコーティングする工場を完工していたが、このほど、酸化物系シリコンを合成する工場も完成した。シリコン系負極材は、リチウムイオン電池に主に使用されている黒鉛負極材よりエネルギー密度が約4倍高く、電気自動車(EV)の航続距離を延ばせるほか充電時間も短縮できる。年産550トンは、EV27万5,000台分のバッテリーに相当する規模。 ■30年までに年産2.5万トンへ ポスコシリコンソリューションは2030年までに年産規模を2万5,000トンまで拡大する計画だ。 ポスコグループは負極材事業強化に向けて、22年に地場中小化学メーカーのテラテクノスを買収して社名をポスコシリコンソリューションに変更。23年4月にシリコン系負極材工場を着工した。