ABEMAツアー“最後の賞金王”が見せた超低弾道ショット 実はアマチュアも覚えたい使い勝手の良いワザ
確実にフェアウェイをキープする低い弾道の打ち方
低い球は、左右に曲げたくないシチュエーションやプレッシャーがかかる場面で有効だし、風が強い場面や打ち下ろしの状況にも役立ちます。 打ち方の注意点は上からクラブを入れすぎないこと。もともとスライスする傾向がある人が球を潰すイメージでスイングすると、カット軌道がキツくなって大きく右に曲がる恐れがあります。 山田選手のように少しだけクラブを短く握ったら、ボールの位置をいつもより一個分、右にセットしましょう。そして、手元が体の正面から外れないように胸板をしっかり回してコンパクトにスイング。これでいつもより弾道が低くなります。まずは練習場などで試してみてください。低弾道ショットは大きな武器になりますよ。
山田 大晟(やまだ・たいせい)
1995年生まれ、東京都出身。高校時代の2011、12年に「関東高校選手権神奈川大会」で優勝。2017年にプロ転向し、22年のABEMAツアー「太平洋クラブチャレンジ」でプロ初勝利を挙げる。今季はレギュラーツアーに出場しながらABEMAツアーにも参戦。最終戦「ディライトワークスJGTOファイナル」で2位に5打差をつける通算18アンダーで優勝し、逆転でABEMAツアーの賞金ランキングトップに輝いた。相模原ゴルフクラブ所属。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
小澤裕介