平本蓮、ドーピング疑惑を「薬物を購入したものの、使用は一切していない」と真っ向否定「死ぬ気で努力してきた。嘘はない」
日本格闘技界を騒然とさている“渦中のファイター”が無罪を主張した。 9月2日、格闘家の平本蓮が都内で緊急記者会見を実施。7月28日にさいたまスーパーアリーナで行われた「超RIZIN.3」のメインイベントとなった朝倉未来戦でのステロイド使用疑惑に対して「この騒動で大変心配をおかけしたなと思う。自分は一切、ドーピングに関するようなことはやっていませんし、自分から進んでお願いしたという事実はない」とRIZIN、朝倉未来陣営、そしてファンに釈明。真っ白のスーツを着込んだパリっとした姿で登場した26歳は言葉を選びながら自身の想いを語った。 【動画】衝撃の1ラウンドKO! 平本蓮が朝倉未来を猛ラッシュで沈めたシーン 4万8117人という満員の観客を動員した朝倉戦で、拳の連打による1ラウンド2分18秒で衝撃のKO勝ちを収めた平本。これにより“路上の伝説”との5年に渡る因縁に終止符を打っていた。まさにドラマチックな結末だっただけに、お茶の間でも小さくない関心を集めていた。 しかし、試合終了からしばらくして、SNSで平本がステロイドを使用したとする真偽不明の音声データが拡散。さらに8月28日になって『DEEP』などに参戦している格闘家の赤沢幸典が自身のXで平本にドーピングを指南したと告白。より波紋は広がっていた。 疑惑が持ち上がったことで平本に批判は集中。Xでは誹謗中傷を含めた大バッシングが巻き起こった。そうした中で公の場での発言やSNS投稿を控えていた平本は、2人の弁護士(吉野弦太氏、成豪哲氏)とともに会見に出席。自身のステロイド使用について「ステロイドの類とは知らずに薬物を購入したものの、使用は一切していない」とも否定。さらに、こう続けた。 「6月に(別の人から)今は風邪薬でもドーピングに引っかかるから使用しない方がいいと言われて、使用しなかった。(注射は)アイルランドに行く予定だったが、1か月ぐらいして右膝の靭帯損傷で一時は歩けないぐらい大きなケガをした。予定より1か月早く日本に帰って試合に向けたトレーニングをした。試合まで1か月を切ったくらい。試合も飛ばせないし、何か案はないかとフィジカルトレーナーに訊いたところ、注射を勧められて7月に自分で数回打った。ドーピング検査は問題ないと。自分はフィジカルトレーナーを信頼していたので数回使用しました」 「赤沢さんのXへの投稿にあった、『ドーピングを教えてほしい』『せこい技を教えてほしい』と言ったことは一切ありません。僕は正々堂々と戦ったし、フィジカルトレーナーを信頼して本当に死ぬ気で練習しました。自分からそんなバカなことを朝倉未来選手との試合をするなんて、僕は一切ありません」 なお、RIZINの榊原信行CEOは8月21日の記者会見で「RIZINとして明確に回答させていただくことは、大会当日に厳正なる検査を行っています。その検査結果がすべてです。来週中には出てくる」と説明。「尿を採取して空輸して米国の検査機関SMRTL(スポーツメディカルリサーチ&テイスティングラボラトリー)に送っている。いずれかに陽性反応が出れば、ルールに基づいて対処する。それ以上でも以下でもない」としていた。 今後については「死ぬ気で本当に努力してきた。本当に嘘はありません」「検査結果はまだなんですが、僕は必ずシロなので、自分を信じている」という平本。今は、RIZINから今週末に発表されるという検査結果を待つしかない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]