JR西日本、QR乗車券を1月19日導入。磁気券は削減、関西4都市で使える1日乗り放題パスも発売
JR西日本は、QRチケットサービスを1月19日乗車分から導入する。 「KANSAI MaaS」サービスまたは海外の旅行会社で企画乗車券を申し込み、発行された乗車用QRコード(QR乗車券)を使用して自動改札機を通過できる新たなチケットレスサービス。自動改札機にQRリーダーが設置されていない駅では、掲示されているQRコードをスマホで読み取って入出場を行なう。 【画像】QRリーダーが設置されていない駅での利用イメージ 1月19日時点では大阪環状線をはじめ、京都線、ゆめ咲線、神戸線(大阪~尼崎)のほか、JR難波、天王寺、関西空港など一部の駅で導入し、3月中旬以降は近畿圏在来線駅へ利用エリアを拡大する。 併せて4月開幕予定の大阪・関西万博に向けて、関西7社(OsakaMetro、近鉄、京阪、JR西日本、南海、阪急、阪神)の路線が乗り放題になる「KANSAI MaaS ワンデーパス」、JRと大阪メトロが対象の「大阪スマートアクセスパス」を期間限定で販売。海外旅行会社では「WEST QR はるか片道きっぷ」(仮称)を取り扱う。 □KANSAI MaaS ワンデーパス(大阪、京都、神戸、奈良) 販売期間:2025年1月27日~3月27日(利用日1か月前10時~当日) 利用期間:2025年2月27日~3月27日(利用日当日のみ有効) 運賃:3000円 □大阪スマートアクセスパス 販売期間:2025年1月10日~10月31日(利用日の1か月前10時~当日16時) 利用期間:2025年1月19日~10月31日(利用日当日のみ有効) 運賃:1200円 □WEST QR はるか片道きっぷ(仮称) 関空特急「はるか」号の普通車指定席を利用できる片道タイプの商品。関西空港~天王寺・JR難波、大阪、京都間で設定する。 販売期間:2025年2月中旬~3月末ごろ 利用期間:2025年2月中旬~6月末ごろ 対象者:海外で発行されたパスポート(旅券)を所持し、日本に短期滞在する旅行者 現在販売している磁気近距離きっぷについては、2028年以降、順次QR乗車券への移行(磁気券の削減)を進める。またICカード(ICOCA)の利用率が高い駅では、引き続きIC専用改札への切り替えを進めるほか、将来的には、インターネットで予約・購入したきっぷもQR乗車券として利用できるよう、さらなるチケットレス化を目指すとのこと。 そのほか2025年春からは、NFCタグ・QRコードを活用した新たな決済サービス「Wesmo!」を提供予定。ICOCAの上限額(2万円)を超えた決済や家族・友人・企業間での送金、WESTERポイントが貯まる・使える機能などを導入するという。
トラベル Watch,編集部:丸山花梨