アーチェリーの認知度向上を目指す民間主導のプロジェクトが発足 掛川市を”聖地”に
手本は“フェンシングの街”
プロジェクトが手本としているのは“フェンシングの街” として存在感を放っている沼津市。 沼津市は2019年に日本フェンシング協会と包括連携協定を結んでおり、選手の育成や国際大会の誘致に力を入れると共に練習場を整備し、パリオリンピックの前にはフルーレ代表が男女ともに事前合宿を行うなどの実績を持つ。
関係者が一堂に会した会議
会議では、「つま恋リゾート彩の郷」の足立雄高 総括支配人が「アーチェリーができる場所自体もそんなに全国的にもないし、そこに宿泊施設(もあり)食事ができるというフルパッケージで提案できるのはつま恋の強みだと言われている」と既存のインフラが競技関係者に認知されている状況について説明した。 会議に参加した掛川市協働環境部・赤堀純久 部長は「市だけでは(プロジェクトの実現は)当然難しい。そういう中でアーチェリーの関係者が一堂に会する場ができたことは、非常に大きな一歩になる」とプロジェクトの始動に期待を寄せている。 また、県アーチェリー協会・小笠原康二 理事は「行政の協力をもらえる形にはなるが、行政も偏った支援はできないので、自分たちでどういったことをやっていかなければいけないのか、整理のきっかけになった」と述べた。 今後、プロジェクトでは小学生を対象とした体験会を開催するほか、将来的に地域の部活動としてアーチェリーを組み込めないか検討していく考えだ。
市議会でも「聖地化」を
プロジェクト発足から9日後に開催された掛川市議会では、山田浩司 議員から「掛川市をアーチェリーの聖地として全国に発信し、地域活性化につなげていくべきと考えますが、見解を伺います」と質問があり、久保田崇 市長は「この地域は、そうした(全国規模の)大会をやっているからこそ、ファンもアーチェリーを目指すみなさんもたくさんいるとなるように、聖地化について私としても努力していきたい」とプロジェクトに積極的な姿勢を示した。 メジャーなスポーツとは言えないがゆえに、すぐに大きなうねりを生み出すことは簡単ではない。 しかし、ゆくゆくは「アーチェリーと言えば掛川」と言ってもらうべく、その第一歩を踏み出した。 (テレビ静岡)
テレビ静岡
【関連記事】
- 「駆け引きにはまってしまった」女子高校生は“フェンシングの街”期待の星 父との二人三脚で全国制覇へ【静岡発】
- 卑劣!顔出しありに避妊具なし 150人以上をAV出演させ売上3億円か 被害女性が語る勧誘から撮影まで
- 「いやらしさを感じるバカはいない」設置当時の市長は驚き にわかに物議醸す“裸婦像”の行方 「時代遅れで今の時代にそぐわない」と静岡市長が苦言 中には印象派の巨匠・ルノワールの作品も
- 授業中に男性器の俗称を連呼 担当外された逆恨みで校長恫喝 さらに生徒を提訴 とんでも教師に停職処分【静岡発】
- 兄からは尿を飲まされた上に性暴力 祖父母からは「金をあげるから母親に暴力を振るってほしい」と言われ…明らかになった凄惨な生い立ち 祖父母と兄殺害の罪で起訴された元警察官の裁判