お気に入りに出合える、うつわと台所道具の店案内。
食卓に映える皿やカトラリーや長く使い続けたい道具を手に入れるには?インテリアスタイリストの矢口紀子さんとみつまともこさんが行きつけの店を商品とともに紹介します。
東京・中目黒 |工藝 器と道具 SML(エスエムエル)
現代のライフスタイルに寄り添う工藝品。 現代作家の器やカトラリーなど、今の暮らしにフィットする日本の手仕事を幅広く扱う。月に1~2回、商品を入れ替え、夏の盛りにはガラスの器が、10月中旬には「カレーと古民藝」をテーマにカレー皿やグラスなどが並ぶ。
「多彩な技法のスリップウェアが揃います。こちらで十場天伸さんの器を購入しましたが、どの器とも相性がよく、食卓のアクセントに」(みつまともこさん)
東京・吉祥寺 |器と道具 つみ草
窯元を歩いて探す作家ものと全国の民藝品が集う。 古民家のような趣のある店内には、名もなき窯元の職人の器や、人気の作家ものが混在する。「北海道から沖縄まで、日本全国の手仕事の品が所狭しと並び、見ているだけでわくわくします」(矢口紀子さん)。
矢口さんもお気に入りという田尾明子さんの器は、目利きの店主が惚れこみ、年に2回買い付けにいく。窯元を歩いて作家と出会い、仕入れるスタイルはずっと変わらない。
東京・六本木 |LIVING MOTIF(リビング モティーフ)
国内外のスタイリッシュなキッチンアイテムをセレクト。 「デザインのある暮らし」をテーマに、1981年創業のデザインショップの老舗。国内外の洗練されたキッチンウェアやインテリアなど約1万アイテムを扱う。
「定番から新作までスタイリッシュなものを探すならここ」(矢口さん)。シーンをイメージしたディスプレイも魅力。
東京・経堂 |Rungta(ルンタ)
旅をキーワードに世界各国の手仕事とアンティークが並ぶ。 インド、ラトビア、トルコ……。〝旅〞をキーワードに、その土地の文化とつながる手仕事と、物語のあるアンティークを紹介。
益子の郡司製陶所の器も揃える。「何時間でもいたくなるセンスのいいセレクト。世界の民藝品を取り入れると、食卓に味わいが出ます」(みつまさん)
東京・西麻布|桃居(とうきょ)
’80年代開業の由緒正しき作家の登竜門ギャラリー。 1987年の創業当時から、生活に根付いた普段使いの器を扱う。店主が見初めて個展を開き、のちに著名になった作家もいるなど、その審美眼に信頼を寄せる人多数。ベテランから第三世代まで、お気に入りの作家に出合える。