元大関の小錦 腎不全で妻から腎臓提供 6時間の移植手術成功で退院 葛藤も妻が後押し「おかげさまで99歳まで生きられる」
大相撲の元大関小錦でタレントのKONISHIKI(60)が腎臓疾患により妻・千絵さんから腎臓提供を受け、移植手術をしていたことが23日、明らかになった。手術は成功し、同日、鎌倉市の湘南鎌倉総合病院を退院した。 【写真】妻の千絵さんと並んで退院会見 奥さまは目鼻立ちはっきりな美人さん KONISHIKIは以前から腎臓に疾患があったため、今年8月に移植が可能か否かの検査を1週間かけて行い、当初は10月に手術する予定だった。ただ、延期が重なり入院は11月20日。12月4日に千絵さんから腎臓提供を受け、6時間に及ぶ腎臓移植手術を受けたという。千絵さんは先に退院。KONISHIKIの経過も良好で、この日、退院となった。 サンタクロースの衣装で明るく登場したKONISHIKIは「みなさんメリークリスマス。おかげさまで無事に手術ができました。元気なこにちゃん、嫁の腎臓をもらって99・9歳まで生きられる」と語り、同席した千絵さん、病院関係者に感謝を伝えた。 手術を受けるにあたり、妻の身を案じて葛藤もあったという。「一番難しいのは嫁の腎臓をもらうのはなかなか受け入れられなくて。嫁は一生懸命やれやれと言うが、そこに苦しいとかサインが出てくるので」と振り返った。 千絵さんは「最初は不安が大きかったが、武蔵川親方(元横綱武蔵丸)と奥様が7年くらい前に先生に手術していただいていると聞いていた。奥様からお話も聞けて、相談もできた。それがなかったらやってなかったかもしれない。(小錦とは)話はせずにやろう、と話していた」と語った。 ◆KONISHIKI 本名・小錦八十吉。1963年12月31日生まれ、ハワイ州ホノルル出身。現役時代は圧倒的なパワーを武器に番付を駆け上がり、87年5月に史上初の外国出身大関に昇進した。大関在位39場所、幕内優勝3回を記録して97年11月に現役引退。98年7月に相撲協会を退職してタレントに転身。04年に千絵さんと結婚。