移籍するべき!? Jリーグ、未だ出場0の逸材(5)大卒1年目で試練…。好調なチームで置いてけぼりのボランチ
明治安田Jリーグもシーズン後半戦を迎え、各地でし烈な戦いが巻き起こっている。その一方でシーズンの半分を過ぎても試合にほとんど出られていない選手もいる。とくに若手の選手は出場機会を得られないと今後のキャリアに影響が出るため、気が気ではないだろう。今回はJリーグで出番がない23歳以下の若手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
MF:細谷航平(ほそや・こうへい) 生年月日:2001年12月11日 所属クラブ:サンフレッチェ広島 2023シーズン成績:出場なし サンフレッチェ広島ユース出身の細谷航平は、高校卒業後に法政大学へと進学。大学でも結果を残し、昨年にはU-22日本代表の候補選手にも選ばれた。その活躍が認められ今季から古巣広島に加入することが決まった。 今季がJリーグ1年目となる細谷だが、同選手が主戦場とするボランチのポジションは広島の中でも有数の激戦区だ。今シーズンは川村拓夢と満田誠といった日本代表級の選手が揃い、クラブ自体も好調なため、経験の浅い細谷が割って入る隙が無く、未だリーグ戦の出場はない。 今夏には川村が海外移籍でクラブを退団したが、広島はすぐさま川辺駿を獲得し、空いたポジションがすぐに埋まってしまった。また、今夏には欧州での経験値が豊富なトルガイ・アルスランも加入しており、日本代表経験のある塩谷司もここ最近はボランチ起用がメイン。細谷は左利きであるためその点でほかの選手との差別化は出来ているが、彼らの壁を超えるのは至難の業となっている。 天皇杯では日本フットボールリーグ(JFL)のFCバイレン下関との一戦でCBを務め、11-2と大差の試合となった中で1アシストを記録した。ボランチ以外のポジションもこなせるようなユーティリティ性を備え、1分でも多くの出場機会を得たいところだ。
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