名古屋・広沢市長が年頭会見「実質初めての年、マニフェスト着実に実行」と抱負
名古屋・広沢市長が年頭会見「実質初めての年、マニフェスト着実に実行」と抱負
名古屋市の広沢一郎市長は6日、市役所で年頭の記者会見に臨んだ。冒頭で「今年が実質、私の市政の初めての年になるというつもり。まずは市民との約束であるマニフェストを着実に実行に移していく。1年をかけて議会ともじっくりと議論を重ねて形にしていければ」と抱負を述べた。 【動画】名古屋市の広沢一郎市長が定例会見(2025年1月6日)
「金シャチマネー」継続明言、アジア大会には言葉少な
具体的な政策では、市民税減税を5%から10%に拡大する「減税幅の深掘り」をはじめ、名古屋城天守の木造復元、災害対策などを挙げたほか、コロナ禍の経済対策として河村たかし前市長が始めたプレミアム付き商品券「金シャチマネー」を「市民に根付いている」として「途切れることなく来年度も継続していきたい」と明言した。 一方、2026年に地元開催が予定されているアジア・アジアパラ競技大会について、愛知県と名古屋市の負担が当初の2.5倍の1900億円ほどに膨らむ試算があるとの報道に対しては、「大会経費が厳しい状況であるのは確かだが、まだ額については精査をしている段階としか申し上げられない」と述べるにとどめた。
同席の市議会議長「夢語りながらも現実捉えて判断を」
会見には市議会の田中里佳議長と田邊雄一副議長も同席。田中議長は「市長も私たちも政治家なので夢を語るのは大切だが、夢だけでは現実的に動かないこともたくさんある。市長には夢を語りながらも現実をきちっと捉えて、何ができるかできないかを判断してほしい」と注文した。 (関口威人/nameken)