美術館や博物館のミュージアムグッズが面白い!
大澤 「PLAY! PARK」のトートバッグ(9)は館内のワークショップなどで描いた絵を差し込める作り。「静嘉堂(せいかどう)文庫美術館」の曜変天目(ようへんてんもく)茶碗のぬいぐるみ(10)は、サイズ感など手に持った感覚が味わえます。 (9)PLAY! PARK(東京都)トートバッグ「FRAME BAG」
(10)静嘉堂文庫美術館(東京都)ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ 舩山 可愛い! 体感することで、作品の記憶も強く残るでしょうね。しかし本当にいろいろなグッズがあって、どれもクオリティが高い。 大澤 最近はグッズを制作するメーカーの数が増えていて、ミュージアム側もいろいろなことにチャレンジしやすくなっているんだと思います。
ミュージアムグッズがアートへの入り口になる。
舩山 自分の思い出のためだけでなく、ギフトにしたりすることで周りの人とシェアできるのもグッズのいいところ。見た人がそこからアートやデザインに興味を持ってもらえたら。そういう意味では、「これは一体何に使うの?」と思うくらい面白いものもいいのかなと思います。 大澤 決まったジャンルのミュージアムにしか行かない人って案外多い気がしていて。そんな人も可愛いグッズを見たら、普段は行かない美術館に行ってみようかな、となるかもしれない。アートの世界への入り口となる力がグッズにはあるんです。しかも可愛いや面白いだけではなく、学芸員などの監修がしっかり入って、学術的な裏付けもある。専門家の英知が詰まっているのが魅力です。 舩山 どのグッズも、作品や作者へのリスペクトがあるんですよね。そうでないとこんなに質の高いものにはならないでしょう。「好き」にこだわり、愛情を持って作られている。そんなことにも思いを馳せながら、ミュージアムショップでグッズを手に取ってもらえたらうれしいです。