超ビッグネーム“カネロ”アルバレスの応援来日は「僕の強さを見せたい」と言う寺地拳四朗の2階級制覇に影響を及ぼすのか?
日本ボクシング史を塗り替える7大世界戦「プライムビデオボクシング10」(13、14日・有明アリーナ)の公式会見が11日、東京ドームホテルで出場全選手が出席して行われ、第1日目のWBC世界フライ級王座決定戦に出場する元WBC&WBAスーパー世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(32、BMB)と元WBC世界フライ級王者のクリストファー・ロサレス(29、ニカラグア)も顔を合わせた。ロサレス陣営の応援団として、スーパーミドル級の3団体統一王者で世界的ビッグネームのサウル・カネロ・アルバレス(34、メキシコ)が来場するが、拳四朗は動揺どころか大歓迎。「僕の強さを見せたい」と息巻いた。 【画像】史上最強のSEXYクイーンら4人の“美ボディ”ラウンドガールが世界戦に登場!
拳四朗の対戦相手のロサレスにとんでもない大物ボクサーが応援団としてやってくる。かつてのパウンド・フォー・パウンドで9月14日に無敗のエドガー・ベルランガ(プエルトリコ)を3-0判定で退けたばかりのカネロだ。もう説明の必要はないだろうが、4階級制覇王者でWBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)が歯が立たなかったゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と3度戦い2勝1分。キャリアの2敗は、フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)戦とライトヘビー級に挑戦したディミトリー・ビボル(ロシア)戦の2試合のみ。「世界で最も稼ぐボクサー」と言われているカネロは、試合の後のバカンスが定番でずっと来日を熱望しており、今回、マネージャー&トレーナーを務めるエディ・レイノソ氏が教えている同門のロサレスが、拳四朗と王座決定戦で争うことになったため、そのタイミングで応援を兼ねてやってくることになったという。 世界でも例を見ない2日で7大世界戦というビッグイベントにも興味を抱いており、ロサレスが出場しない14日の2日目の興行にもリングサイドに座る予定だ。 ロサレスにとっては、これ以上ない応援団。カネロの“オーラ”がロサレスに無形の力を与える可能性もある。だが、拳四朗はそんな心配など一切しておらず、「僕の試合を見てもらえるってうれしい。僕の強さをみせたい」と、思い切りポジティブだ。カネロの目の前で、ロサレスに土をつけて、ベルトを巻く姿を印象づけたいというのだ。逆に拳四朗のテンションを上げる作用をもたらした。 “参謀”の三迫ジムの加藤トレーナーも「トレーナーが同じで応援にくるだけでしょう。何の影響もありませんよ」と同意見だ。 フライ級に上げたことで減量からも解放されコンディションも最高にいい。 これまでは、記者会見のある試合2日前は、完全休養日にあてていたが、この日は、会見後にジムで動き、軽く汗を流すことができた。 「いつもは会見が終わるとしんどくて動けなかったけれど、いつもより余裕がある。ライトフライ級時代に比べるとすごくいい。当日にどう効果が出るか楽しみ」 スーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(大橋)も、2日目にメインで防衛戦を行うWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)も適性階級にあげたことでパフォーマンスがグンと上がった。拳四朗にもその可能性がある。 「ロサレスの隣に座るとよりやる気が出てきた。前回との試合に比べてどこが変わったかの変化を見てもらえればうれしい」 今回は横の動きを加えた。そして階級を上げたことでディフェンスへの意識も高めた。三次元から四次元への動きに変わったといっていい。 2021年に矢吹正道に敗れてからスタイルが一変。再戦も含めて4試合連続KO勝利を見せるなど、激闘型のボクシングがファンの共感を得るようになった。 フライ級でも倒せるのか?に興味はわくが、拳四朗は「そこに基準は置いていない」と、そんな議論を相手にしなかった。 「倒す倒さないよりも自分のボクシングをしっかりとやる。毎ラウンドを支配すれば、その中でKOも出るやろう。そういう感じです」
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