超ビッグネーム“カネロ”アルバレスの応援来日は「僕の強さを見せたい」と言う寺地拳四朗の2階級制覇に影響を及ぼすのか?
対戦相手のロサレスは、同級2位にランキングされ、43戦37勝(22KO)6敗のキャリアを誇る長身でタフなボクサーファイターだ。サングラスをかけて会見に出席したロサレスと拳四朗が写真撮影で並ぶと予想通りにかなりの身長差があった。 2018年4月に計量失格で、WBC世界同級王座を剥奪されて、もうヨレヨレだった比嘉大吾を9回に棄権させてタイトルを奪取。2度目の防衛戦でベルトを失ったが6年ぶりの返り咲きを狙っている。 「勝つためにやってきた。正々堂々と試合をしたい。チームでグレートな練習をしてきた成果を見せる。特に拳四朗への印象はない。KOを狙いきた」 会見での発言にも自信がにじんでいた。 スピードはないが、体格差を生かして常にプレスを前へ前へとかけてきて手数が多い。拳四朗が動きを止めるとペースを奪われる。しかも耐久性がある。 勝負のカギを握るのはボディ攻撃だろう。 拳四朗はこの試合の先に統一戦を見据えている。 ライトフライ級時代は、WBA世界同級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)との統一戦が実現してWBCとWBAの2つのベルトをまとめたが、そこから先は相手のアクシデンドなどもあって進まなかった。今回の興行では、拳四朗の前にWBA世界同級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)がタナンチャイ・チェルンパック(タイ)と防衛戦を行い、14日にはWBO世界同級王者のアンソニー・オラスクアガ(米国)が前WBO世界ライトフライ級王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と初防衛戦を行う。統一戦の対戦候補が目の前に2人いるわけだが、拳四朗は、「どちらでもいい。タイミングとチャンス次第」とこだわりはない。 だが、会見では壇上にいるオラスクアガから異例の対戦要求が届いた。 オラスクアガは「私は目の前の対戦、目の前の目標に動いている」としながらも「私の戦歴にひとつだけ黒星がついている。その相手と再戦ができればいい。この試合に勝たねば道は開けないが」と、昨年4月にジョナサン・ゴンサレスが体調を崩して統一戦をキャンセルしたため、急きょ代役に指名されて、激闘の末、9回TKO負けした拳四朗とのリベンジ戦を求めた。 両者の激突は、再び激闘になることは間違いないが、ユーリ阿久井も統一戦という野望を抱いている。対戦カードの新鮮味からいくとまずはWBA王者のユーが相手か。いずれにしろ拳四朗がタイトルを獲得すれば、3人の王者の統一戦線が面白くなってくる。
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