総理番記者が「石破構文」を徹底分析…国会答弁約22万語から見えた「3つの特徴」 今年の政権運営のポイントとは?
■2025年 石破首相はどう変わる?政権運営のポイントは
年末に石破首相がこんな発言をした。 「なかなか内閣総理大臣というのが全く慣れておりませんで、衆議院議員の石破茂であります」(12月19日エコノミスト懇親会) 苦しい政権運営が続くとは言え、臨時国会を終えた石破首相が「総理にまだ慣れていない」と発言したこの言葉に私は違和感を覚えた。少数与党国会の中、慣れない政権運営が続くという意味は理解はできるが、2025年は去年よりさらに「総理大臣」として「結果」を残していく責任も問われている。 もう「慣れない」などという言い訳は通用せず、具体的な「結果」を積み重ねられるかがポイントとなる。能登半島地震から1年が経過した今年、防災庁創設や地方創生など、首相が取り組むべき課題は山積している。 臨時国会の答弁分析から見えたのは「丁寧な姿勢」で守りが堅かった一方、「積極的打ち出し」が見えなかったという点。2025年、首相に求められるのは、その「積極的な政策の打ち出し」ができるかではないか。それが、政権運営が軌道に乗るかの分水嶺になるだろう。
■石破首相“引っ越し”も終え本格始動へ
石破首相は年末、赤坂の議員宿舎から首相公邸への引っ越し作業に追われた。首相は「引っ越しは自分でやる」(首相周辺)と、身の回りの必要な品などは自身の手で公邸に運び入れた。今後はしばらく、赤坂議員宿舎と、首相公邸との2拠点生活になるという。 今月24日にも始まる見通しの通常国会が一体どんな展開となるのか?2025年、あす1月6日から本格的に始動する首相の発言に注目したい。